ENECHANGEがDigital Charging SolutionsにEV充電情報を提供
ENECHANGE株式会社は、ドイツのDigital Charging Solutions GmbH(DCS)に対し、"エネチェンジクラウドEV"サービスから日本国内のEV充電スポット情報を提供することを発表しました。これにより、DCSの系統において、EVユーザーにとってストレスフリーな充電体験が実現されることが期待されています。
充電インフラの現状と課題
最近、政府は2030年までに公共の急速充電器を3万口含む30万口の充電インフラ構築を目指しています。EVが普及する中で、充電スポットの正確な情報、空き具合、価格などのデータをリアルタイムで提供することが非常に重要です。しかし、現在の国内の充電器は各事業者独自のプロトコルで運営されており、情報の取り扱いには課題がありました。ENECHANGEは、これらの課題を解決するため、APIを使用してコネクテッドカーなどのアプリケーションに情報を提供する仕組みを整備しています。
DCSとの連携の意義
Digital Charging Solutionsは、欧州および日本市場で約80万箇所以上の充電ポイントの情報を保有しており、国境を超えた充電ネットワークにアクセスできる仕組みを提供しています。ENECHANGEは、自社の"エネチェンジクラウドEV"より「EVsmart data API」を通じ、日本の充電スポット情報をDCSに供給。一元化された情報により、EVユーザーは安全かつ便利に充電スポットを利用できるようになります。
この提携は、ENECHANGEの技術力を証明するとともに、今後も国内外でのEV充電インフラの拡充に寄与するものと考えられています。
国際規格OCPIへの対応
ENECHANGEのEVsmart Data APIは、国際規格であるOpen Charge Point Interface(OCPI)に完全に準拠しています。これにより、日本のEV充電器情報が国際的な基準に基づいて配信され、海外の自動車メーカーやアプリケーションでのデータ利用がスムーズに行える環境が整いました。
ENECHANGE株式会社の野島亮一氏は、DCSとの連携について「このAPIがDCSの日本市場向けサービスに役立つことを光栄に思う。この形式は、欧州で進むEV普及の重要な基盤となっています。日本でも充電器情報の公開とネットワークの相互利用が求められており、我々はこの規格を早期に導入することで、EVの普及を加速させていく」と述べています。
エネチェンジクラウドEVとは
"エネチェンジクラウドEV"は、EV事業者向けに提供されるクラウドサービスであり、「EVsmart Data API」、「EV Navi & Charge App」、「EV Charging Platform」の3つの主要サービスがあります。特に「EVsmart」は、日本最大級のEV充電器検索サイトであり、正確で最新の充電スポット情報を提供しています。このように、複数の情報源を統合することで、日本全国の約35,000口の充電器情報を保有し、ユーザーに高い利便性を提供しています。
まとめ
ENECHANGEとDCSの連携は、EVユーザーだけでなく、充電スポット事業者やアプリ開発者にとっても大変意義深いものです。充実した情報提供により、今後のEV充電環境の向上が期待されます。脱炭素社会を目指す中で、ENECHANGEは今後もEV充電インフラの普及を推進していく所存です。