ブラザー、工作機械「SPEEDIO Sシリーズ」が省エネ大賞を受賞

ブラザー、SPEEDIO Sシリーズが省エネ大賞を受賞

日本の工作機械メーカー、ブラザー工業株式会社は、2024年度の省エネルギー大賞において、製品・ビジネスモデル部門で「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました。この受賞は2年連続で、昨年の8月に発売されたコンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO S300Xd2/S500Xd2/S700Xd2（Sシリーズ）」が評価されました。この受賞はブラザーにとって工作機械として基礎的な受賞で、特にこのSPEEDIOシリーズはその省エネ性能と生産性の高さが注目されたポイントです。

受賞製品の概要

省エネ大賞は、日本国内の企業や自治体、教育機関が優れた省エネ事例や製品、ビジネスモデルを表彰する制度です。経済産業大臣賞や中小企業庁長官賞など、特定の部門に並ぶ多彩な賞が設けられています。1月29日に行われた授賞式では、複数の関係者が参加し、受賞の意義が語られました。

ブラザーのSPEEDIOシリーズは、小型のマシニングセンタで、EV車、半導体、航空機のアルミ部品に対応し、高い生産性とクリーンな環境性を兼ね備えています。特に新モデルは、EV関連の大型部品の加工にも対応できるよう、加工エリアが広がり、主軸の剛性が強化されているのが特徴です。

省エネ性の向上

新しいSPEEDIOモデルには、チップシャワー省エネ運転機能や暖機レス加工支援機能が導入されています。これにより、従来のモデルに比べて消費電力が約80％、サイクルタイムが約50％削減され、なんと約2倍の生産性が実現されました。このように、省エネと効率を両立させた設計が高く評価され、ブラザー工業は今回の受賞に至ったのです。

環境対応と未来への展望

ブラザー工業は、日本国内だけでなく、国際的にも環境問題に配慮した製品を提供することに努めています。SPEEDIOシリーズはその一環として、多様なニーズに応じた設計がなされており、今後の市場においても競争力を持つことが期待されています。様々な機械部品の切削加工に対応し、持続可能な未来に向けた取り組みを続けるブラザー工業。これからの展開にも注目が集まります。

「SPEEDIO Sシリーズ」は、今後多くの製造業者に利用され、さらなる発展を遂げることでしょう。ブラザー工業の今後の活動が、より持続可能なモデルを生むことを期待しましょう。