兼松とA2Zの提携で次世代モビリティの未来が広がる
自動運転技術の導入が進む背景
近年、日本はスマートシティ構想やデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める中で、自動運転技術への関心が急増しています。特に、地方の交通分野では人手不足が深刻な課題となっており、その解決策として自動運転技術が注目されています。2023年4月には道路交通法が改正され、完全自動運転を実現する「レベル4」が許可されるなど、法整備も進んでいます。このような流れの中、兼松株式会社は韓国の自動運転企業Autonomous A2Zと業務提携を結びました。
A2Zとはどんな企業?
A2Zは、韓国の現代自動車の研究所を経たエンジニアたちによって設立された自動運転技術のスタートアップです。A2Zが特に強みを持つのは、自社内部でハードウェアとソフトウェアを一貫して開発できる能力です。高性能ながらコンパクトなプラットフォームを提供し、様々な車両に自動運転機能を搭載することが可能です。また、各国の車両基準を遵守した上でのグローバル展開を目指しており、国内での実績も豊富です。
これまでに累計約68万キロの実証走行を行い、シンガポールやアラブ首長国連邦でも実績を持っています。これらの経験が評価され、2024年のグローバル自動運転技術ランキングでは11位にランクインしました。
提携の目的と今後の展望
今回の契約によって、兼松は自身のグローバルネットワークとモビリティ事業の知見を生かし、A2Zの持つ高性能な自動運転技術と組み合わせ、新しい交通の形を模索していく方針です。具体的には、地方や特定の交通シーンに合った運行自動化の実現、さらには人手不足の解消、安全性向上に向けての取り組みが進められます。
両社の協力により、地域ごとのニーズに応じた社会実装モデルの開発が進むことで、新たなモビリティサービスの提供が実現可能になるでしょう。
兼松の取り組み
兼松は中期経営計画「integration 1.0」の下、「イノベーションの探索と実装による提供価値の拡充」として、自動運転を含む革新的技術による社会課題の解決を目指しています。持続可能な社会の実現に向け、日々取り組みを進めている兼松は、この新たなパートナーシップによってミッションを一層強化していくことでしょう。
A2Z会社概要
- - 商号: Autonomous A2Z Co., Ltd.
- - 設立: 2018年7月18日
- - 代表: Ji-Hyeong Han
- - 所在地: 韓国、慶尚北道、慶山市
- - 事業内容: 自動運転技術・車両の研究開発および販売
- - ウェブサイト: A2Z公式サイト
お問い合わせ
兼松株式会社広報室
- - 電話番号: 03-6747-5000
- - ウェブサイト: 兼松公式サイト
この提携が、今後の交通のあり方を変える一歩となることを期待しています。