ワイエスフードの持株会社体制への移行
ワイエスフード株式会社(本社:福岡県田川郡香春町、証券コード3358)は、2025年9月29日の取締役会において、持株会社体制へ移行する方針を決定した。これにより、同社は2026年1月を目途に新たな経営スタイルを導入し、業務の効率化とブランド力の向上を目指します。
背景と目的
当社は「九州筑豊ラーメン山小屋」のブランドで知られていますが、今後は中長期的な戦略として多様なジャンルの飲食業態を展開していくことを掲げています。2025年6月からは焼肉やフレンチといった新しいブランドを次々と仲間に迎え入れる方針です。これに伴い、持株会社化を進め、経営の合理化と事業の多様化を効率的に推進することが求められています。
経営戦略の強化
持株会社化によって、各ブランドの自律性を保ちながらも、グループ全体の経営戦略を強化します。調達や製造、物流の一元化を進め、セントラルキッチンの設立やOEM契約による生産の効率化を図る計画です。また、国内外でのM&A(合併・買収)を加速し、さらなる成長を目指します。
WA Fusion:多業態戦略
「WA」は日本の「和」を意味し、ワイエスフードは和の文化を通じて食の喜びを広めることを企業理念としています。創業55年を超えた今、アクティブなM&Aや国際性豊かな事業展開を行う新たなステージに突入しました。これからは「WA Fusion」を掲げ、和と世界各国の食文化の融合を通じて新しい食体験を提供していきます。西田貴仁氏の監修による革新的なメニューも期待されます。
今後の展望
持株会社化は、単なる形態の変更ではなく、企業の成長を促進する重要なステップと位置付けられています。分割会社の設立や取締役会の承認を通じて、引き続き上場を維持し、2026年までに持株会社体制への移行を完了させる予定です。具体的なスケジュールに沿った進行が求められ、2025年11月には中期経営計画の公表も予定されています。
代表取締役社長のコメント
代表取締役社長の高田十光氏は、「持株会社化は新たな成長ステージの出発点。新しい価値を創造し、全関係者にとって魅力的な企業グループを築くことを目指す」とコメントしています。
会社概要
- - 会社名: ワイエスフード株式会社
- - 所在地: 福岡県田川郡香春町鏡山552-8
- - 代表者: 高田十光(代表取締役社長)
- - 設立: 1994年5月12日
- - 売上高: 14億6,000万円(2025年3月期)
- - 店舗数: 国内83店舗、海外25店舗(2025年8月末時点)
持株会社化に向けた準備が進むワイエスフードは、さらなる成長を遂げるべく新たな道を切り拓こうとしています。今後の進展から目が離せません。