富山湾での深海教育プロジェクト
2024年9月22日、富山県滑川市にて「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクトin富山湾」の一環として、深海基礎講座が開催されました。このイベントには、小学5年生から中学2年生までの9人の研究生が参加し、富山湾の独特な深海生物について学びました。
駿河湾のキッズとの交流
参加者たちは、9月21日から23日までの3日間の連休を利用して、静岡県の駿河湾からキッズたちが遠征。彼らと共同で学び、交流を深めました。両チームは、富山湾の名物である深海魚・ホタルイカを使ったランチを楽しみながら、「海洋ごみをなくすために」というテーマでCHANGE FOR THE BLUEカードゲームを行いました。こうした活動を通じて、深海についての理解を深め合いました。
ランチで味わうホタルイカ
昼食ではホタルイカのマリネや天ぷらが提供され、参加者は富山の味を堪能しました。参加者たちはお互いの興味を共有し、富山湾と駿河湾に関するクイズを出し合い、楽しみながら学ぶひとときを過ごしました。
海洋深層水と水中ドローン体験
その後、子どもたちは滑川市にある「アクアポケット」で海洋深層水についての教育を受けました。この施設では、富山で取水される海洋深層水の特性や活用方法が解説され、参加者は様々なタイプの深層水を試飲しました。驚くことに、一部の参加者はその美味しさに目を丸くしました。
本来、富山湾で実施予定だった水中ドローンを用いた深海観察は天候の影響で中止となりましたが、過去に撮影された映像を通じて、深海での生物や海底に散乱するごみの現状を知ることができました。海洋生物が生息する一方で、環境問題の厳しさも改めて認識する機会となりました。
参加者の感想
参加したキッズたちは、様々な感想を寄せました。
- - 「富山湾にはたくさんの深海生物がいると再確認できた。」
- - 「深海にもごみがあって、何とかしなくてはならないと思った。」
- - 「駿河湾の子たちと考え方が違って面白かった。」
- - 「カードゲームを通じてたくさん話せて友達になれた。」
プロジェクトの目的
「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」は、日本三大深湾のひとつである富山湾を舞台に、海洋・深海の専門家を目指すプロジェクトです。参加者は教授陣による講義を受け、自分の興味に基づいた研究を進めています。また、その成果を報告する動画制作にも挑戦し、次世代のリーダー育成に寄与しています。
このような活動を通じて、子どもたちが海洋環境に対する理解を深め、将来的な海洋の持続可能性に寄与できる人材へと成長することが期待されています。
団体紹介
このプロジェクトは、「一般社団法人とやまミライラボ」が主催しており、URLは
こちらです。富山県の海を未来へとつなげるための教育活動に取り組んでいます。
このプロジェクトは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環でもあり、全国の子どもたちに海の重要性を伝えるためのさまざまな活動を行っています。詳細は
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