女性管理職育成に向けたDEI戦略の重要性
2024年6月27日、東京都千代田区にある株式会社エンファクトリーは「人的資本時代のDEI戦略~営業部門をはじめとした直接部門での女性管理職育成への道のり~」と題したウェビナーを開催しました。このイベントでは、女性管理職の育成に向けた課題や施策について深く掘り下げ、参加者に有益な知見を提供しました。
ウェビナーの冒頭では、現在の日本における女性役員の比率について触れられました。政府の「女性版骨太の方針」によると、2030年までに女性役員比率を30%以上にすることが目指されています。しかしながら、営業や製造などの直接的な業務を担う部門においては、依然として女性の管理職は少なく、その状況を改善するためには具体的な戦略が求められています。
DEI戦略の最新知見
今回のウェビナーでは、特に直接部門における女性リーダーの増加に焦点を当てました。ゲストスピーカーとして招かれた太田彩子氏は、「制度や施策は整備されているものの、実際の成果に結びつかない現状」があると指摘しました。その背景には、「水漏れパイプライン現象」と呼ばれる、女性管理職候補が様々な理由で離脱する状況があるとされ、特に営業職においてはポジティブに取り組む環境の整備が急務とされています。
管理職育成へのアプローチ
太田氏は、営業職が持つ魅力を再認識させる教育が重要であると強調しました。これまでの教育ではどのように営業職にアプローチしていたのかを見直し、女性にとっても働きやすい環境づくりを考える必要があります。参加者からは、「他社の成功例や施策を知りたい」という声が多く上がり、実際の事例を交えた議論が交わされました。これにより、各企業が自社のDEI戦略に活かせる具体的なアイデアを得る機会となりました。
パネルディスカッション
ウェビナーは、パネルディスカッションにより締めくくられました。参加者が抱える具体的な悩みや、各企業での施策の実施状況について意見を交換しました。この時間は、特に活発な意見交換が行われ、今後の環境整備に向けての第一歩ともなる貴重な機会となりました。
今後の展望
「人的資本時代」の到来により企業は多様性を受け入れた組織作りが求められています。エンファクトリーでは、今後も女性管理職育成の活動を支援し、DEI戦略の普及に努めていく考えです。イベントレポートは以下よりダウンロード可能です。
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このような施策や教育が進むことで、営業や製造分野における女性の活躍が促進され、さらなる多様性のある組織への発展が期待されます。今後も積極的に情報を発信し、多くの企業の参考になる取り組みを紹介していく予定です。