羽咋市勉強会報告
2023-08-15 19:59:28
羽咋市での非認知能力育成をテーマにした勉強会の様子とは
羽咋市での教育改革に向けた勉強会の詳細
2023年の夏、猛暑が記録される中、石川県羽咋市において、地域の小中学校の教諭約100名が集まり、非認知能力の育成に関する勉強会が開催されました。この勉強会では、参加者が「非認知能力」とは何かを学び、教育現場でどう活用できるのかを考える機会となりました。
非認知能力とは何か?
勉強会の講師である中山先生によると、「非認知能力」とは得点や数値では測れない能力であり、具体的には「やる気」や「粘り強さ」、「協力する力」といったものを指します。これらの能力は、一般に「学力」とされる「認知能力」と密接に関わりがあると中山先生は説明しました。このため、教育現場では、非認知能力と認知能力を分けて考えるのではなく、統一して育成していくことが必要です。
チームで取り組む非認知能力の育成
中山先生は、「学校の先生方は既に非認知能力の育成に取り組んでいる」と述べ、教員同士が協力して授業内でこれを実践することができると提唱しました。具体的な取組事例を挙げながら、教諭がもつべき姿勢や方法論を詳細に紹介しました。これに対して、参加した教員は「これまで抽象的に感じていた心を育てることに関する具体策を学べた」と感想を述べるなど、実践的な内容に関して高い評価を得ました。
参加した教員の声
参加者からは様々な意見が寄せられました。一部の教員は「授業改善に生かすため、普段あまり問いかけられない見えない部分に対する理解が深まった」とし、他の参加者も「心を育てる授業が重要であることを再認識しました」と前向きな感想を述べました。また、ある先生は「次の学習指導要領に繋がる内容が多く、現場に即した実践ができることが嬉しい」と述べ、この勉強会を通じた学びが教学に生かされる期待感を示しました。
中山先生のプロファイル
中山芳一先生は、岡山県岡山市出身で、岡山大学教育推進機構の准教授を務めています。彼は、教育方法学の研究に取り組みながら、全国の学校や幼保こども園で非認知能力の育成に寄与する実践を行ってきました。彼の経験と知識を基に、地域の教育現場と協力しながら質の高い教育を実現するための支援を続けています。
羽咋市教育支援事業の背景
この勉強会は、平教育振興基金を通じて実施されたものであり、羽咋市は2021年に設立されました。千万円の寄付金を基に、地域の生徒や教員に対して教育支援を行っているこの基金は、地域教育の向上に大きく寄与しています。株式会社日本エルデイアイは、羽咋市の教育委員会と協力し、様々な講座や勉強会を通じて地域の学力向上に貢献しています。
今後の展望
羽咋市での勉強会を通じて、教員たちが非認知能力育成に対する理解を深めただけでなく、実践に向けての具体的な方法論も得たことから、今後の授業改善に向けた波が生まれることが期待されます。非認知能力を育成することで、子どもたちがより主体的に学び、成長できるような教育現場を目指す動きが広がっていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社日本エルデイアイ
- 住所
- 石川県金沢市有松5-8-28
- 電話番号
-
076-245-2525