薬局向けの不動在庫マッチングサービス「ばくりっこ」
株式会社ミライシアホールディングが提供する新しいサービス「ばくりっこ」が、薬局業界における不動在庫の問題解決に向けて動き出しました。このサービスは全国の薬局で使用されずに廃棄される医療用医薬品の量を軽減し、薬局経営の安定を図ることを目的としています。
不動在庫の現状とその影響
薬局では、商品の回転が追いつかず、使用期限切れにより年間100億円以上の医療用医薬品が廃棄されています。これは、経営を圧迫し、薬局の存続にも影響を及ぼす深刻な問題です。このような事態を受けて、ミライシアHDは医薬品のマッチングプラットフォーム「ばくりっこ」を開発しました。
「ばくりっこ」の特徴
「ばくりっこ」は、薬局が登録した不動在庫や使用量情報を基に、必要な医薬品を自動的に選定し、薬局間での交換や購入を可能にします。このプロセスは、独自のマッチングアルゴリズムによって実現されています。ここでは、「ばくりっこ」の主な機能に焦点をあてます。
1. 不動在庫の出品
利用者は、自店舗で発生した不動在庫を登録し、サービス上で出品することが可能です。この機能を使うことで、薬局は不要な医薬品を低価格で販売し、新たな資源として活用できます。
2. 他店の在庫購入
「ばくりっこ」では、自店舗が必要とする医薬品を他店から購入できるシステムも搭載されています。希望する製品を製造元や使用期限、割引率などの条件で絞り込み、手頃な価格で仕入れることができます。
3. 等価交換機能
現金のやり取りなしで医薬品を交換できる等価交換システムも、「ばくりっこ」の大きな魅力です。登録した不動在庫と一致する商品を、自店舗から出品されている医薬品と交換可能です。これにより、在庫の有効活用が促進され、資金繰りも改善します。
4. 自動登録機能
「ばくりっこ」では、レセプトコンピュータとの連携が実現されており、必要な情報の登録を自動で行います。これによって、薬局は手動での登録作業を省略でき、最新の情報が常に反映されるため、マッチングの精度も向上します。
今後の展望
株式会社ミライシアHDは、より多くの薬局に「ばくりっこ」を利用してもらうことで、医薬品の廃棄削減に貢献することを目指しています。初年度の導入目標は2,500店舗とのこと。その認知度を高め、薬局経営にプラスの影響をもたらす意義ある取り組みです。
会社概要
ミライシアHDは、薬局経営の豊富な経験を基にこれまでのノウハウを活かし、様々な課題解決サービスを提供しています。本社は札幌市に位置しています。
お問い合わせ先
株式会社ミライシアホールディング
広報部
E-mail:
[email protected]
「ばくりっこ」は薬局が抱える廃棄問題に革新をもたらす最前線のサービスです。この取り組みが国内の薬局運営に新たな風を吹き込むことを期待しています。