企業の持続可能な未来を描く「TNFDネイチャー・ポジティブ」
2023年4月1日、ソーシャルインパクト・リサーチは新しいサービス「TNFDネイチャー・ポジティブ伴走支援サービス」を発表しました。このサービスは、企業の生物多様性に対する影響を把握・評価し、サステナビリティ経営を支援するために設計されています。
ソーシャルインパクト・リサーチの役割
ソーシャルインパクト・リサーチは、企業活動の社会的価値を客観的に評価する専門機関であり、約100社以上の企業がこの評価手法を採用しています。投資家にとっては責任ある投資の判断材料となり、企業は自社のESG活動を客観的に効果測定することができます。しかし、近年、生物多様性への配慮が一層重要視されており、これに基づく情報開示が新たな必須条件となっています。
ネイチャー・ポジティブとは?
「ネイチャー・ポジティブ」は、企業の事業活動が生物多様性に与える負の影響を最小化し、むしろ自然環境に貢献する方向を目指します。これは、2021年に始まった「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」においても強調されており、企業は自然環境における自らの依存関係や影響を開示する責任を負う時代に突入しています。
新サービスの特長
「TNFDネイチャー・ポジティブ伴走支援サービス」には以下の特長があります。
1.
TNFDフレームワークに基づく支援
企業が自然関連財務情報を透明に開示することが求められる中、TNFDフレームワークに即した情報開示をサポートします。
2.
生物多様性影響の定量的評価
シンクネイチャー社の技術を活用し、日本全国の生物種の空間分布を予測。これにより、企業の業務が生態系に与える影響を数字で評価します。
3.
総合的な非財務情報開示支援
TCFDフレームワークに基づく気候関連情報の開示も支援することで、企業の総合的な持続可能性戦略を後押しします。
サービスメニューの詳細
サービスは依頼主の要望に応じて様々なメニューが用意されています。
- - 生物多様性インパクトの見える化: 企業活動が生物多様性に与える影響を理論値に基づき可視化します。
- - 生物多様性インパクトのアセスメント: 計画中のプロジェクトによって生物多様性に与える影響を定量的に解析。
- - リスクと機会の特定: 生物資源に対する依存リスクや新たなビジネスチャンスを提示します。
- - 年次報告書の作成支援: TNFDフレームワークに則った年次報告書作成を支援します。
未来への展望
今後、特定の生物資源に関わる企業共通の取り組み(コンソーシアム型支援)や「ネイチャー・ポジティブ」に特化した投資ファンドの設立も計画されています。
企業情報
ソーシャルインパクト・リサーチとシンクネイチャーは、それぞれ異なる専門性を持ち、企業が生物多様性に配慮した経営戦略をより実効的に進められるよう協力していきます。両社の活動を通じて、持続可能な未来への道筋が示されることでしょう。
企業活動と環境保護の両立は、今後ますます重要なテーマとなリます。責任ある投資家は、この新しい潮流に対応し、自らの取り組みを強化していく必要があります。