廃棄物を資源に変えるyuni、東京都の支援事業に採択
株式会社yuni(ユニ)は、この度、東京都が主催する「社会実装促進(マッチング)支援_環境サステナビリティ・GX」第1期に選ばれ、環境問題解決に向けた新たな一歩を踏み出しました。
日本の廃棄物問題とは?
日本全体で年間約4,000万トンもの廃棄物が焼却されています。これに対し、廃棄物を資源として利用することが求められています。東京都では、社会課題の解決を目的としたスタートアップと企業とのマッチングを進めています。これにより、スタートアップの革新的な技術やサービスが、具体的なビジネスモデルに変換されることを目指しています。
yuniの取り組みとビジョン
yuniは、「日本を廃棄大国から資源大国へ変える」というビジョンを掲げています。この理念に基づき、以下のような取り組みを行っています:
再生技術開発
yuniは、寝具やクッション、ウレタン、不織布、古布などの廃棄物を再生する技術を開発し、兵庫、大阪、山梨に再生工場を運営しています。ここでは、大手企業への再生素材の提供も行われています。
ブランド事業
再生素材を活用した製品の開発を推進しており、「再生を前提とした製品づくり」に注力しています。オーダーメイドやサブスクリプションモデルを通じて、消費者に再生品を提供しています。
デジタル化の推進
再生素材の流通管理をデジタル化し、非効率な業界の改革を目指しています。これにより、サステナブルな経済循環の形成を促進しています。
社会実装促進(マッチング)支援プログラムの内容
東京都の「社会実装促進(マッチング)支援」プログラムは、社会課題解決のためのソリューションを持つスタートアップに対して、様々な支援を提供しています。採択されたスタートアップには、次のようなサポートが行われます:
- - 事前メンタリング:仮説の精緻化支援
- - ピッチイベント:企業の判断者と接触する機会
- - ネットワーキング:関連企業との相互理解を深めるセッション
- - フォローアップ:導入に向けた支援
このプログラムでは、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに貢献するソリューションが重視されています。
未来への展望
yuniは、この支援を通じて、幅広い企業や組織とのネットワークを築き、再生素材の社会実装を加速していくことを計画しています。廃棄物再生技術の高度化を進めるだけでなく、業界全体のデジタル化も促進し、サーキュラーエコノミーの実現に寄与していく方針です。また、東京都が目指す2050年のカーボンニュートラル達成に向けた取り組みにも力を入れていきます。
susteb(サステブ)サービスについて
「susteb」は、寝具等の綿・ポリエステル・羽毛・ウレタン製品の回収と再生素材化を行うサービスです。寝具業界の課題に対処するべく2021年にサービスを開始し、自治体とも連携を図りながら「焼却処分場をなくす再生工場の設立」を目指しています。
yuniの基本情報
- - 代表者:内橋堅志
- - 設立:2019年10月
- - 所在地:東京都渋谷区東1丁目29-3 渋谷Bridge B棠
- - 公式サイト:yuni公式サイト
yuniは、不要とされるものを新たな価値として再生する事業を通じて、持続可能な社会の構築に貢献していきます。