環境コンサル提携
2024-08-05 12:54:13

東京ガスとみずほリサーチが共同で環境コンサルティングサービスを開始

東京ガスとみずほリサーチ、環境コンサルティングサービスで提携



東京ガス株式会社とみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社は、企業のTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)対応支援を目的とした環境コンサルティングサービスの提供に関する業務提携を発表しました。これは、生物多様性や自然資本に対する企業の適応能力を高めるための新たな取り組みです。

背景と目的



生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)での「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の採択を契機に、国際社会において生物多様性問題への取り組みが加速しています。特に、日本国内でも多くの企業がTNFDに則った情報開示に取り組む必要性が高まり、現在では約100社以上の企業や金融機関がこの枠組みに沿った分析を進めています。

このような環境を受けて、東京ガスとみずほリサーチは、それぞれの専門知識を結集し、企業が自然との関係性を評価し、影響を管理する支援を行うことを目的に提携しました。

業務提携の具体的な内容



今回の業務提携では、みずほリサーチが自然資本・生物多様性に対する包括的な知見を基に、企業向けにTNFD対応支援コンサルティングサービスを提供します。この知見は、東京ガスに技術支援として提供され、東京ガスはそのデータを活用して自社の環境改善の具体策実行に役立てることができます。

特に注目されるのは、今後双方が協力し、脱炭素化推進に関する新たなソリューションも開発していく方針を持っている点です。

TNFDへの対応サイクル



TNFDの対応においては、企業はまず自社の事業活動と自然資本との関わりを明確にし、その影響や依存関係を洗い出します。このプロセスでは「LEAPアプローチ」が活用され、具体的には、スコーピング、評価、準備などのステップが設けられています。

企業は、「開示」のみならず、明らかにされたリスクや機会に対する具体的なアクションを取ることが求められます。これにより、企業は持続可能性への取り組みを効果的に行うことができます。

東京ガスの「IGNITURE」ブランド



東京ガスは、環境コンサルティングサービス「IGNITURE」の下、サプライチェーン全体におけるGHG(温室効果ガス)排出量の算定や脱炭素ロードマップの策定などを行っています。これに加え、CDPへの回答支援なども行い、企業の環境経営の向上を図っています。

みずほリサーチの専門性



みずほリサーチ&テクノロジーズは、約140名の環境専門家が在籍しており、官公庁向けの政策立案支援や法人向け環境経営戦略の策定を支援しています。これらの知識を用い、企業が抱える環境課題に対する統合的な解決策を提供し、トレードオフの解消を図ることが期待されています。

最後に



この提携を通じて、東京ガスとみずほリサーチは、企業の持続可能な発展に寄与し、生物多様性保全および脱炭素社会の実現に向けた新たな道を切り開くことでしょう。


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会社情報

会社名
東京ガス株式会社
住所
東京都港区海岸1-5-20
電話番号

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