かどや製油がアフリカの持続可能なごま生産を支援する取り組み
かどや製油株式会社は、2025年8月に開催予定の「第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)」において、ナイジェリアの小規模農家を支援するための国際的パートナーシップを締結しました。この取り組みは、国際農業開発基金(IFAD)、Olam Agri、MCアグリアライアンスと連携し、環境や社会の持続可能性を確保しつつ、小規模農家の生計を向上させることを目的としています。
LOI締結の背景
日本は、ごまの種子のほとんどを海外から輸入しています。その中でもナイジェリアは、非常に重要な輸出国の一つとして、日本の食文化を支えてきました。しかし、ナイジェリアでは天候不順やインフラの問題などがあり、生産量が安定しない状況が続いています。こうした社会的課題に加え、ごま油の需要が世界的に拡大していることから、持続可能なサプライチェーンの構築が急務となっています。
かどや製油は、ナイジェリアを重要なパートナーと位置づけ、そのサプライチェーンの持続可能性を確保するために、小規模農家の支援にフォーカスしています。この取り組みは、農家が安定した収入を得られるようにすることで、結果として日本市場への高品質なごま油の供給を維持することに繋がります。
具体的な支援内容
かどや製油は、農家が安心して高品質なごまを栽培できる環境を整えるために、以下の支援を行います:
1.
技術支援:農業技術の向上を目指して、栽培方法や管理技術に関する教育を行います。
2.
資金援助:必要な資金を提供し、農家が設備を整えたり、より良い農業資材を購入できるように支援します。
3.
インフラ整備:生産物の集荷や輸送を円滑にするためのインフラ整備を進め、農家が市場にアクセスできる環境を整備します。
このように、農家の経済的利益を向上させながら、品質の高いごまを安定供給するための取り組みが進められています。
未来への展望
今後、かどや製油は167年の歴史を持つ企業として、安心・安全で美味しいごま油を提供し続けることを使命としています。このプロジェクトを通じて、環境や地域社会に貢献し、持続可能な発展を目指します。日本国内だけでなく、アメリカなどの海外市場でも高いシェアを持つかどや製油が、どのようにこれからのごま生産を変革していくのか、注目が集まります。
会社情報
かどや製油株式会社は、1858年に小豆島で創業し、167年間にわたりごま専業メーカーとしての地位を築いてきました。香り高い「純正ごま油」は、世界各国の食卓に広がっています。最近では、脱脂ごまの食品利用に向けた研究開発も行っており、ますます注目を集めています。今後も農家、消費者、全てのステークホルダーとともに、企業価値の向上を目指していきます。