Hexagonが新たに発表した3Dデザインソフト「Geomagic Freeform」
6月16日、スウェーデンの企業Hexagonは、自由度の高い3Dデザインソフト「Geomagic Freeform」の最新バージョンを公開しました。このソフトウェアは、製品デザインや金型設計などに多岐に渡って活用されており、特に手作業による造形の再現が得意です。
サブスクリプションモデルの導入でコスト削減
最近のバージョンでは、従来の永久ライセンスに代わり、サブスクリプションモデルが導入されました。この変更により、初期投資コストが66%も削減され、個人デザイナーや中小企業でも高度な3Dデザインの環境を手軽に利用できるようになります。
直感的なデザインが可能に
Geomagic Freeformの大きな特徴は、直感的に形状をデザイン可能なことです。CADソフトでは表現が難しいような、有機的で複雑な形状を簡単に作成できるその操作感は、まるで粘土細工をするかのような感覚を実現します。特に、玩具や医療機器のデザインにおいて、その柔軟性が活かされており、消費財やヘルスケア分野に至るまで幅広く利用されています。
新機能による作業の効率化
今回のアップデートには多くの新機能が含まれており、デザイン作業の効率性が格段に向上しました。その一つが「Deform Selection」機能です。この機能により、モデルの特定部分を動かしたり回転させたりするだけで、周囲の形状も自然に変形します。これによって、玩具キャラクターのポーズを迅速に変更することができ、従来10〜20分かかっていた調整作業が数秒で可能になります。
自動化の拡充
さらに、Pythonによる自動化の機能が強化されており、プログラミングの専門知識がなくても繰り返し作業を簡単に自動化できます。医療分野では、インプラント設計後の金型作成も自動化され、作業時間が数分に短縮される可能性があります。
Haply Roboticsとのコラボレーション
Geomagic Freeformは、Haply Robotics社のハプティックデバイスと組み合わせることで、リアルな粘土細工のようなデザイン体験も可能にしています。この新しいデバイスは軽量で持ち運びやすく、外出先でも本格的なデザインができます。この連携は2026年のCESでイノベーションアワードを受賞するなど、高い評価を得ている要素です。
進化する医療分野向け機能
医療分野においても、測定や造形、形状修正などの機能が強化され、精度と効率が向上しました。特に放射線治療計画で使われるRTSTRUCT形式への対応強化は、3Dプリント用デバイスの設計準備をよりスムーズに進めるための重要な改善点です。
Hexagonのプロダクトマネージャー、ケビン・アトキンスは「Geomagic Freeformのリリースは、Hexagonの一員として新しいスタートを切るものです。今回のアップデートを通じて、より多くのユーザーに価値あるツールを提供できることを嬉しく思います」と語っています。そして、今後もユーザーが直感的に使えるデザインツールとして期待されています。
まとめ
「Geomagic Freeform 2026.1」は、Hexagonの営業担当や認定販売代理店を通じて提供されており、これまでになかった柔軟で自由度の高い3Dデザイン環境が、世界中のデザイナーや企業により一層身近なものとなることでしょう。今後もこのソフトウェアの進化から目が離せません。