旅館・ホテル市場回復
2024-07-09 11:17:25

旅館・ホテル市場、2023年度はコロナ禍前の水準に回復! 訪日客増加と値上げが追い風に

旅館・ホテル市場、2023年度はコロナ禍前の水準に回復!



帝国データバンクが発表した調査結果によると、2023年度の旅館・ホテル市場は、コロナ禍前の水準に回復し、4.9兆円規模に達すると予想されています。

訪日客の増加と宿泊料金の値上げが回復を牽引した一方で、人手不足は依然として深刻な課題として残っており、今後の市場動向に注目が集まっています。

訪日客増加と値上げが市場回復を後押し



2023年5月からの新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、国内観光需要が回復基調となりました。それに加え、インバウンド需要も急増し、特にアジアからのビジネス客や観光客の増加が目立ちました。

需要の急増を受け、多くの旅館・ホテルでは客室単価の見直しや価格引き上げを実施し、都市部のビジネスホテルを中心に前年度比20%を超える大幅な増収を達成した企業も現れました。

人手不足が今後の成長を左右する課題に



一方で、宿泊現場ではフロントや調理スタッフなど、人手不足が深刻化しており、旺盛な需要を十分に受け止めきれない状況もみられます。

帝国データバンクの調査によると、旅館・ホテル業界の人手不足割合は、正規・非正規雇用ともに6割を超える水準で推移しており、外国人材の登用や受付の自動化など、省人化投資が急務となっています。

人手不足への対応が、今後の旅館・ホテル市場の成長を左右する重要なカギを握っていると言えるでしょう。

2024年度は5兆円突破の可能性も



2024年4月の国内宿泊者数は、前年同月比10.1%増の延べ約5190万人泊となり、特に外国人は同46.9%増の約1450万人泊と大幅に増加しました。

円安による日本旅行の割安感も追い風となり、国内の旅館・ホテル市場は今後も好調を維持すると見込まれています。2024年度の市場規模は、5年ぶりに5兆円台に到達し、過去最高を更新する可能性も期待されています。

まとめ



2023年度の旅館・ホテル市場は、訪日客の増加と宿泊料金の値上げにより、コロナ禍前の水準に回復しました。しかし、人手不足は依然として課題であり、今後の成長には人材確保が不可欠となります。2024年度は、市場規模が過去最高を更新する可能性も期待されていますが、人手不足問題の克服が今後の発展を左右する重要なポイントとなるでしょう。


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