岩手銀行が生成AIプラットフォーム「neoAI Chat」を導入し業務効率化を推進

岩手銀行と株式会社neoAIは、業務の生産性向上を目指し、最新の生成AIプラットフォーム「neoAI Chat」を導入しました。この取り組みは、創造的な業務改善を実現するための重要なステップです。

導入の背景

近年、金融機関における業務効率化の必要性が高まる中、岩手銀行は2023年にneoAIと協力し、生成AIの業務利用に向けた実証実験に着手しました。この実験では、文書の読み取り能力をはじめ、大量の資料へのアクセスを通じて、照会業務や文章作成の効率化を実証しました。特に、業務において機密性の高い情報を扱うことが求められる金融業界では、セキュリティ対策が不可欠でした。

新システムの構築

これらの課題に応える形で、岩手銀行のMicrosoft Azure環境内に新たに生成AIシステムを構築しました。このシステムは、高度なセキュリティを確保しつつ、効果的に生成AIを活用する基盤を整えています。具体的には、岩手銀行の専用環境内に「neoAI Chat」を実装し、隔週でのアップデートを通じて常に最新の技術を取り入れることができる体制を整えています。

システムの構築にあたっては、NTTデータ東北が担当し、セキュリティ対策や基盤監視体制を確立、ひいては安心して利用できる環境を整えました。これにより、業務効率化を推進し、顧客サービスの向上を目指しています。

各社の見解

岩手銀行の総合企画部のプランナーである加藤孝大氏は、「情報へのアクセスの円滑化を図り、生成AIを用いた照会業務の効率化を期待しています。高度なセキュリティや迅速な機能アップデートが魅力的です」と説明しています。また、NTTデータ東北の前田泰佑氏も、「安心して生成AIを利用できる環境を整え、顧客のクラウド導入を積極的に支援します」とのコメントを寄せています。

neoAI Chatの特長

neoAI Chatは、自社のデータを読み込み、生成AIを活用するためのプラットフォームです。Microsoft Azure上で構築され、利用者が容易に導入できるユーザーフレンドリーなUIを備えています。特に、ユースケースに応じたプロンプト作成機能や、内部データ利用をサポートする機能などが注目されています。