高千穂からのクラフトビール、誕生の秘話
高千穂町は神話の地として知られ、さらに世界農業遺産にも認定されています。そんな高千穂から生まれた新たなクラフトビール『高千穂五穀エール・千穂の水種』の魅力に迫ります。このビールは、地元の生産者が育てた穀物と名水を使って作られた一品です。
新商品誕生の背景
初めてのクラフトビールに挑戦したのは、宮崎県高千穂町の地域商社である『高千穂まちづくり公社』です。代表の甲斐宗之町長の元、高千穂町産の「五穀」と清らかな水をテーマにし、製造を手がけたのは『宮崎ひでじビール株式会社』です。2024年7月1日、2500本限定での販売が開始され、瞬く間に完売しました。その好評を受け、再販が決定したのです。
生産者の強い思い
このビールに使われる五穀は『米』『小豆』『とうもろこし』『もち麦』『はと麦』です。高千穂の象徴的な名水、玉垂の滝の水を使用することで、土地の特性を存分に引き出しています。このビールを手がけた職人たちは、技術と情熱をもって慎重に製造を行っています。アルコール度数は5%で、飲みやすさにも配慮されており、何度でも楽しむことができるエールビールです。
高千穂の魅力について語る永野社長は、商品開発の目標として、「五穀や地域の物語を消費者に伝えたい」と語ると共に、地元愛を感じさせる製品作りに取り組んでいます。
ラベルの裏側
商品ラベルには、高千穂の神話を反映したデザインが施されています。その制作過程は、試行錯誤を繰り返しながら会社内のアンケートを元に決定されたとのこと。神話を基にしたデザインは、高千穂ならではの特別な意味を込められ、地域の文化が表現されています。
こだわりの生産者
『高千穂五穀エール』の原材料は、複数の地元生産者によって提供されています。
- - 岩戸精米所の佐藤代表は、米だけでなく小豆やとうもろこしなども生産しており、地域の豊かさを体現しています。五穀の精神性を大切にしている彼の言葉は、地元住民の文化と伝統を感じさせます。
- - おたに家株式会社の今村代表は、もち麦やはと麦の栽培に力を入れています。農業の厳しさを語る彼の姿勢は、生産者としての誇りを感じさせ、その思いがこのビールに込められています。
- - 有限会社奈須精米所の奈須代表もまた、高千穂のとうもろこしの美味しさに情熱を持ち続けています。
高千穂の未来へ
『高千穂五穀エール・千穂の水種』は、単なるビールではなく、地域資源の大切さや生産者の思いを伝える「物語」を持っています。この商品を通じて、地元の魅力と特産品への理解が深まり、地域の活性化につながることを期待しています。
まとめ
高千穂町の自然に育まれた素材と、生産者の努力が生んだクラフトビール『高千穂五穀エール・千穂の水種』。その先には、高千穂の美しい風景や、古い神話が息づく地域の未来が広がっています。ぜひこのビールを手に取り、高千穂の物語を感じてみてください。