日立と本田、電動車両向けモーターの新会社設立
2023年3月24日、日立オートモティブシステムズと本田技研工業の二社は、電動車両用モーターに特化した合弁会社を設立することを発表しました。これは、2023年2月3日に締結された基本合意に基づくもので、両社はこの数ヶ月間、設立に向けた具体的な協議と準備を進めてきました。新会社の設立は、茨城県の「本社機能移転促進補助金」対象事業の認定も受けており、地域経済にも寄与する見込みです。
新会社の設立経緯と狙い
日立と本田の合弁会社設立は、グローバルな自動車メーカーの電動車両用モーターのニーズに対する戦略的な取り組みとしての意味を持ちます。すでに激変する自動車市場では、環境規制の強化やEV(電気自動車)の需要増加などが影響を与えています。その結果、両社はこれらの変化に迅速に対応するために協力体制を整えることにしたのです。
新会社は、両社の技術とノウハウを結集し、競争力のあるモーターを開発することを目的にしています。これにより、これからの電動車両市場における重要なプレイヤーとしての位置を確立し、持続可能な移動手段の提供に貢献することを目指しています。
企業の概要
日立オートモティブシステムズ株式会社
- - 本社所在地: 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 新大手町ビル
- - 事業内容: 自動車部品や産業用機械器具、システムの開発、製造、販売及びサービスを提供。日立グループの一翼として、技術革新を推進しています。
本田技研工業株式会社
- - 本社所在地: 東京都港区南青山二丁目1番1号
- - 事業内容: 二輪車、四輪車、パワープロダクツなどの輸送用機器の製造と販売を行っており、世界中で多くのファンに支えられるブランドです。
今後の展望
この新しい合弁会社は、電動車両用モーター市場のニーズに応えるべく、自社の強みを最大限に活かしていく予定です。両社はこれまでの経験を基に、持続可能な開発目標に沿ったモーターの開発を目指しており、グローバルな市場においても競争力を高めていくことでしょう。
今後、電動車両の需要が増加する中で、両社の連携によってどのような革新的な製品が生み出されるのか、多くの関心が寄せられています。加えて、地域経済に対する影響も期待され、モーター事業が新たな成長の柱となることが期待されています。