多言語医療動画
2025-05-28 10:45:07

大阪赤十字病院が多言語医療動画を導入し外国人患者支援を強化

大阪赤十字病院が導入する多言語医療動画



近年、訪日外国人や在住外国人の増加に伴い、多言語対応の医療サービスがますます求められています。そんな中、大阪市に位置する大阪赤十字病院は、外国人患者への適切な情報伝達を重視し、株式会社Wanget制作の多言語対応の医療説明動画を導入することを決定しました。この取り組みは、医師や看護師の負担を軽減し、働き方改革にも寄与することを目的としています。

外国人患者に対する医療の課題


大阪赤十字病院は、JMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)を取得した医療機関として、大阪府内の外国人患者受入れの拠点病院としての役割を果たしています。しかし、訪日外国人患者や在留外国人の増加により、医療現場では多言語対応が急務となっています。今回導入されるのは麻酔科での説明業務を効率化するための動画です。

医療現場においては、慢性的な人手不足が影響し、麻酔科医の確保が全国的な課題となっている中で、麻酔説明を外国人患者に行う際には言語や文化的な障壁が存在します。最近では、手術が必要になった外国人患者の麻酔説明において、言語の壁が原因で説明に約3時間を要したという苦情もありました。このような現実を受け、医療説明動画の必要性が強く感じられました。

QRコードによる簡単視聴


本病院では、多言語対応の麻酔説明動画のQRコードを電子カルテのトップ画面に登録しており、患者やその家族がすぐに視聴できる体制を整えています。この取り組みにより、急きょ動画を視聴する必要が生じた場合でも素早く対応できるようになり、医療従事者の業務を軽減しています。3月21日から現場での活用が始まり、初日には早速、中国人患者への使用が報告されています。

Wangetの多言語動画による医療の質向上


今回導入されるWangetの制作した麻酔説明動画は、日本語、英語、中国語などに対応し、音声と字幕、さらにアニメーションによって視覚的にも聴覚的にも情報を伝えることができます。この方法により、従来の紙の資料や通訳を使用するよりも明確かつ一貫性のある説明が可能となり、患者の理解度を向上させます。医師は事前に患者にこの動画を視聴してもらうことで、補足説明や質疑応答により多くの時間を割くことができるようになります。

外国人患者の安心感を向上


医療の専門用語は、母国語であっても難解で、特に日本語に不慣れな外国人患者にとっては大きな課題です。しかし、この動画の導入によって、外国人患者にわかりやすい医療情報が提供されることが期待され、不安の軽減や安心感の向上につながるでしょう。さらに、医療従事者の説明業務の効率化が進むことで、多くの患者に対応が可能となり、医療サービスの質の向上も見込まれます。

今後の展開


麻酔科での動画導入を皮切りに、大阪赤十字病院では他の診療科への展開を視野に入れています。特に、手術前の説明や同意取得などの場面での活用が期待されています。Wangetは、医療現場の言語的・時間的課題を解決するため、多言語対応動画の制作をさらに進め、導入病院からのフィードバックを基に、より実用的で効果的なコンテンツ開発にも力を入れています。

会社情報


Wanget株式会社


  • - 所在地: 東京都渋谷区渋谷1-3-18 C501/502
  • - 設立: 2018年3月16日
  • - 代表取締役: 吉澤 壮弥
  • - 資本金: 100,000千円
  • - 事業内容: 3DCGコンテンツ企画・制作・流通, 多様なクリエイティブソリューションの提供

大阪赤十字病院


  • - 所在地: 大阪府大阪市天王寺区筆ヶ崎町5-30
  • - 病床数: 826床
  • - Webサイト: 大阪赤十字病院

このように、大阪赤十字病院の多言語動画導入は、医療現場の新たな可能性を切り開き、外国人患者にとってより快適な医療環境を提供する一助となることが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社Wanget
住所
東京都渋谷区渋谷1-3-18 ビラ・モデルナC501
電話番号
03-6805-0286

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