大和物流がT2の自動運転トラックを活用
大和物流株式会社は、今後のトラックドライバー不足に対応すべく、自社の物流ネットワークに自動運転トラックを組み込む新たな取り組みを発表しました。2026年1月からは、大和ハウス工業向けの住宅用建材や設備の輸送において、株式会社T2が開発した自動運転トラックを利用する予定です。この提携により、大和物流は物流サービスの革新と効率化を目指します。
深刻化するドライバー不足
近年、多くの業界でドライバー不足が深刻な問題となっています。物流業界もその例外ではなく、今後トラック運転手の確保が困難になることが予想されています。その中で、大和物流は2023年にT2に出資し、将来的な自動運転技術の導入に向けた準備を加速させました。
T2の自動運転技術
株式会社T2では、2023年7月に、国内初となるレベル2自動運転トラックを用いた商用運行を開始しました。佐川急便や西濃運輸、日本郵便など複数の企業がユーザーとして参加し、実証実験を重ねています。大和物流はこれを受けて、実証結果をもとに自動運転トラックの運行品質や安全性を確認し、商用運行に参画する決断をしました。
新たな物流サービスの始まり
2026年1月には、奈良県の大和ハウス工業「奈良工場」から神奈川県にある大和物流「海老名物流センター」へ、約450キロの地域をカバーする運行がスタートします。自動運転区間は久御山JCT(京都府)から海老名JCT(神奈川県)までで、間違いなく高い輸送品質を保ちながら運行される見込みです。この新しい取り組みは、今後の大和物流の物流体制に革新をもたらすものとなります。
将来への展望
大和物流は、この商用運行を基盤に、2027年から開始されるレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの利用を加速する準備を進めています。この新たなサービスが、物流危機との戦いにおいて、効率的かつ安全な運送手段としての役割を果たすことができるでしょう。
結論
自動運転トラックの導入は、単に新しい技術を採用するだけでなく、物流業界全体を変革する可能性を秘めています。大和物流は、未来の物流の在り方を見据え、効率的で持続可能な運送システムの構築に向け、今後も努力を重ねていくことでしょう。私たちは、その成果を楽しみにしています。