CLOオブザイヤー銀賞の受賞者、株式会社日本アクセス
2025年、日本最大級の食品卸売企業である株式会社日本アクセスが日経ビジネス主催の「CLOオブザイヤー2025」において銀賞を受賞しました。この栄誉を受け、同社の副社長である宇佐美文俊氏へのインタビューが公開され、全社的な物流DX(デジタルトランスフォーメーション)の裏側が明らかにされました。
データの力で見えない非効率を可視化
株式会社Hacobuが提供する動態管理サービス「MOVO Fleet」をはじめ、トラック予約受付サービス「MOVO Berth」を活用することで、日本アクセスは全社の物流の効率化に向けた一歩を踏み出しました。特に、「MOVO Fleet」により取得した稼働データは、荷降ろしに2時間半を要するという事例を発見するなど、現場の改善につながる貴重な情報を提供しました。
この技術を導入することで、運転手の待機時間を半減させるなど、期待以上の成果を上げています。これをもとに、宇佐美氏は「見えない非効率」を可視化し、戦略的な改善が進んでいることを強調しています。
入荷改革による待機ゼロへの挑戦
さらに、日本アクセスでは入荷改革の一環として「MOVO Berth」を導入しました。これにより、入荷の予約システムを使い、入荷時間の帯域を分散させ、荷姿の改善も進めています。その結果、1時間以上の待機が発生する確率は、2024年1月の5.4%から2025年1月には2.2%へと大きく減少しました。効率的な入荷プロセスの改善が、全体の物流スピードをも向上させています。
新時代のCLOの役割
宇佐美氏はCLO(Chief Logistics Officer)の新しい役割についても言及。「CLOは単に効率化を進めるだけでなく、物流改革の成果を業界に発信する役割も担っている」と述べました。これからの物流業界は、法改正や2024年問題に直面する中で、ドライバーの働き方改革と物流コストの最適化を両立させながら、持続可能な物流モデルを提示していくことが求められています。
今後の展望
日本アクセスは、見えない待機の可視化やその削減に力を入れ、サプライチェーン全体での効率化を進めることを目指しています。CLOのリーダーシップのもと、今後ますます進化する食品物流の未来を切り開くための取り組みが期待されています。物流の革命的な変化がもたらす影響を業界全体が受ける中、日本アクセスが果たす役割はますます重要になることでしょう。
詳細な導入の成果や事例については
こちらをご覧ください。
参考リンク
- - 日経ビジネス「CLOオブザイヤー2025」受賞記事へのリンク ここをクリック
- - 動態管理サービス「MOVO Fleet」についての詳細 こちら
- - トラック予約受付サービス「MOVO Berth」の詳細 こちら
日本アクセスは今後も物流業界をリードし、持続可能な物流の在り方を示し続けるでしょう。日本アクセスの成功事例や進化する物流DXにぜひ注目してください。