企業が外部プロを活用する新しい傾向
企業の経営課題を解決するための外部のプロ人材の活用が、徐々に一般化してきています。最近発表された株式会社サーキュレーションの「法人のプロ人材活用実態調査」によると、外部プロを利用する際のハードルが下がり、企業の担当者が積極的にその活用を進める傾向が強まっています。
調査の概要と背景
この調査は、外部のプロを活用した経験のある企業の担当者300名を対象に、2024年11月に行われました。調査結果によると、外部のプロを活用する際に最も重視されるポイントは「専門性」と「信頼性」であり、これらの要素への期待が年々高まっていることが分かりました。
専門性と信頼性の重要性
調査によると、企業が外部のプロを重視する際、39.7%が「専門知識」を非常に重視すると回答しており、専門性への期待は過去に比べて10ポイントも増加しています。また、「信頼性」に関しては34.7%が重要と回答し、信頼性も外部のプロに求める重要な要素になっています。
役職別の活用傾向
役職ごとの分析では、「課長」や「チームリーダー」など、外部プロを利用する企業が増えてきています。特に、許可を得る際の裁量権に関する回答で、上昇傾向が見られ、外部のプロの活用が一般化していることを示しています。これにより、業務課題の解決手段として外部のプロの重要性が高まっているといえます。
外部プロに対する期待
企業が外部のプロに期待することは、専門領域へのアドバイスや戦略立案のサポートが挙げられ、特に42.7%がアドバイスを求めています。
さらに、「業務の脱属人化のサポート」や「実業務の対応」のスコアが上昇しており、内製化やそれに向けた実働への期待が高まっていることが明らかになりました。
リモートワークと成果物
外部のプロとの関わり方も変化しており、リモートワークを通じた内製化支援と成果物の納品を求める流れが交錯しています。今後は、このリモートワークと成果物に関するニーズが二極化する可能性があると考えられています。
フリーランスと副業の活用
調査結果では、外部のプロを利用した経験がある企業のうち、8割以上がフリーランスや副業人材サービスを利用していることが分かりました。この流れから、外部のプロを活用する際の仲介サービスの重要性が再確認されます。
特に多くの企業が依頼している業務は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の支援であり、約20%がこのサービスを通じて外部プロに依頼しています。他にも人事戦略やサステナビリティ経営など、高度な専門知識が求められる業務での依頼が目立っています。
今後の展望
サーキュレーションは、今後も外部のプロ人材の活用を進め、企業が抱える様々な経営課題の解決に寄与していく方針です。267,000以上のプロ人材の経験と知見を活用することで、各業界において求められる高い専門性を提供し、企業の変革を促進する役割を果たしていきます。