東京での出逢いから、新たな関係が始まる。これを実現するのが、鹿児島県大隅地域振興局と合作株式会社が共同で進める地域プロモーション企画「大隅へと『つながる』関係人口創出事業」です。このプロジェクトは、都市部の人々と鹿児島県の大隅地域をつなぎ、継続的な関係を築くことを目的としています。具体的には、UIターンを促進し、ふるさと納税などを通じて地域の魅力をPRし、都市からのアクセスを改善する取り組みが行われます。
プロジェクトは今年度通して全5回の地域振興イベントを予定しています。7月には、大隅との初めての出会いをテーマにした東京でのキックオフイベントが開催されました。このイベントでは、参加者が大隅地域の魅力に触れる機会が提供されました。続けて、10月には「働くをととのえるワーケーション体験」や「旬と物語を届ける交流会」が都内で行われます。
10月16日(水)に予定されている「オオスミ、WORK SWITCH」では、東京・茅場町にある屋上菜園「Edible KAYABAEN」を会場に、都会の景色の中でワーケーションの新たな形を提案します。このイベントでは、大隅の成功事例や、地域の人との交流の可能性について紹介し、さらにその場で収穫された野菜や特産品を使用した特別メニューも提供される予定です。また、10月22日(水)に開催される「オオスミ発、未来便」では、様々な特産品や観光素材が参加者に振る舞われ、鹿児島が誇る食材を直接体験する機会となります。
さらに11月には、2泊3日の「タダイマ、オオスミ。ツアー」が実施されます。このツアーは単なる観光ではなく、地域住民との交流を重視した「人とつながる旅」をテーマにしています。参加者は大隅の美しい自然や新鮮な食材を味わいながら、当地の人々との出会いを通じて有意義な体験を得ることができます。ツアーの最後には、ワーケーション施設でのワークも予定されており、滞在中に得た貴重な学びを次のステップへとつなげる機会も提供されます。
また、大隅地域の魅力を伝えるためのインスタグラムマガジン「すみっこじん」も注目されています。このマガジンでは、大隅出身の人々の生き方や楽しみ方を通して、地域への親近感を育むことを目的としています。
大隅地域は美しい自然や豊かな文化が根付いており、鹿児島県の本土最南端としてその重要性が再認識されています。地域振興局は、農業や観光を通じて大隅の発展を支援し、さらなる魅力を発信していくことを目指しています。今後も、都市と地域の架け橋としての役割を果たす取り組みに注目です。