ひきこもり問題に向き合う全国大会、兵庫で開催される意義とプログラムの内容
第16回KHJ全国大会in兵庫が開催される意義
11月5日と6日の2日間、兵庫県姫路市で第16回KHJ全国大会が行われます。これは「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が主催し、ひきこもり問題に焦点を当てた交流研修会として、大変重要なイベントです。この大会は、ひきこもりに関する知識や理解を深め、支援方法を考える貴重な機会となります。
現在の社会状況と大会の必要性
内閣府の調査によると、2018年時点で約115万人がひきこもり状態にあり、コロナ禍ではこの問題が一層深刻化しました。政府は2021年に「ひきこもり」を政策の一環として捉えたものの、未だに偏見や誤解が残る現実があります。特に、高齢化したひきこもりを抱える家庭が孤立していく中、社会的理解と支援が求められています。今大会では、これらの現状を見つめ直し、ひきこもりの人々がどう未来に進むべきかを考察します。
大会のプログラム内容
大会では、ひきこもり支援に関する多様なプログラムが用意されています。基調講演では、大学の講師である加藤隆弘氏がひきこもりに関する新たな科学的知見を示します。また、シンポジウムでは、支援者、家族、経験者がそれぞれの視点から意見を交わし、新しい支援の方策を模索します。
分科会のテーマ
1. 基礎自治体での支援の充実:法律の必要性を再認識し、ひきこもりの施策の法的な意味づけを考えます。
2. 居場所作り:生きる意欲を高める居場所の取り組みについて、新たな事例を紹介します。
3. ICTを利用した支援:情報通信技術を駆使した新しい支援方法を考えます。
4. 8050問題:高齢世帯の支援や地域共生に向けた課題を考え、実際のケースを通じたディスカッションが行われます。
特別企画と参加方法
大会終了後には、「ひきこもり・つながる考える対話交流会」が行われ、参加者同士のさらなる意見交換の場が提供されます。参加費は一般・家族で2000円、当事者本人は無料ですが、別途申し込みが必要となっています。申込はオンラインまたはFAX、メールで受け付けており、10月23日までに行う必要があります。
本大会は「ひきこもり基本法」の必要性を訴え続けながら、実効性のある支援策の模索が進められる場として、重要な意義を持っています。一人一人が自分らしく生きられる社会の実現へ向けた第一歩を、大会を通じて共に考えてみましょう。
まとめ
KHJ全国大会は、ひきこもり問題への理解を深め、今後の社会における支援のあり方を見極めるための重要な場です。参加者は未来に向けた話し合いを通じて、共に課題を抱える人々のためにできることを考えます。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
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特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会
- 住所
- 東京都豊島区巣鴨3-16-12第二塚本ビル2階
- 電話番号
-
03-5944-5250