小田急、AIで安全運行
2024-08-19 15:29:29

小田急電鉄、画像解析AIで安全な列車運行を実現へ実証実験を開始

小田急電鉄が目指すAIによる安全確認システム



小田急電鉄が、2024年8月21日より新百合ヶ丘駅で実施する実証実験は、未来の鉄道運行に向けた革新的な取り組みです。この実証実験では、画像解析AI技術を利用して、列車出発時の安全確認を行うシステムを構築することを目指しています。

背景



現在、列車出発時の安全確認は駅係員と乗務員の協力によって行われていますが、労働力不足が懸念される中で、持続可能な運行体制を確立することが急務です。従って、デジタル技術を効果的に活用した確認プロセスの確立が期待されています。昨年度、小田急電鉄は株式会社サイバーコアと連携し、「列車とホームの間に人がいる場合」や「閉扉後に傘が挟まる場合」を自動的に検知するためのアルゴリズムの開発に成功しました。

実証実験の詳細



この実証実験は、新百合ヶ丘駅の5番ホームで行われ、期間は2024年8月21日から2025年2月頃までです。選定された駅は、1日あたり10万人以上が利用するため、多様な環境下でのデータが豊富に得られます。特別に設置されたカメラが、混雑や天候などの変化する状況での画像データを収集し、AIの学習に活用されます。

この実験により、検知精度の向上が期待され、事故防止に大きく寄与することが目指されています。具体的には、駅内のカメラから取得する映像をもとに、列車出発時の安全確認を行うシステムを実運用環境で検証し、実用化を目指すものです。また、検知情報はAIの学習データとして蓄積され、より高精度な運用が可能になる予定です。

今後の展望



さらに、小田急電鉄はすでに他の技術導入にも取り組んでおり、経堂駅と祖師ヶ谷大蔵駅では、ホームからの転落を検知するシステムや、踏切監視カメラによる異常状態検知の実証実験を行っています。今後の労働力の減少が見込まれる中でも、安全かつ安心な運行を維持するため、小田急電鉄は先端技術の実用化に力を入れています。

結論



小田急電鉄の画像解析AIを活用した列車出発時の安全確認システムの構築は、未来の交通インフラにおける重要なステップとなります。この実証実験を通じて得られるデータや知見は、持続可能な運行体制の確立に寄与し、多くの利用者に安心と安全を提供することでしょう。関心のある方は、実証実験の進捗に注目してください。


画像1

会社情報

会社名
小田急電鉄株式会社
住所
東京都新宿区西新宿2丁目7番1号(受付:6階)
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。