QRコード活用法「われどこ」と観光政策の未来
観光施策の改善において、効果測定は重要な要素です。近年、観光客の利便性を高めるための「手ぶら観光」プロジェクトにおいて、株式会社miraNEXと株式会社frame and surface(FAS)が開発したQRコードを活用した効果測定ツール「われどこ」が注目されています。このツールは、観光現場における情報発信の実態をデータで明らかにすることを目的としています。
施策の現状と課題
観光施策では、紙媒体(チラシやポスターなど)が多く用いられていますが、その反応を定量的に把握することは長年の課題でした。観光客がどれほど情報を受け取ったのか、どの媒体が効果的だったのかを測る手段が限られていたからです。「われどこ」は、QRコードを通じてアクセスデータを自動的に取得・分析し、現場の負担を軽減しつつ必要なデータを収集します。
「われどこ」の効果測定
このツールでは、約10,000点の紙媒体にQRコードを設置し、その使用状況をトラッキングします。実際のデータとしては、
2026年2月4日現在で88件のアクセスが確認されています。このデータによって、どの媒体がどの地域で効果的であったか、また近年増加している欧米圏からのアクセス傾向なども明らかになりました。これにより、観光施策の効果を可視化し、今後の施策に活かすための貴重な情報となるのです。
手ぶら観光プロジェクトの背景
「手ぶら観光」は、観光客が大きな荷物を持たずに街を回れる環境を整備し、観光体験の質を向上させることを目的としています。駅やホテルで手荷物の預かりや配送サービスを利用できるようにすることで、観光客は移動の負担を軽減し、より快適な滞在を楽しむことができます。このプロジェクトは近畿運輸局が手掛けており、地域全体の受入環境を整えるための重要な施策となっています。
シンポジウムでの知見共有
この取り組みの一環として、2026年2月27日には「手ぶら観光シンポジウム2026」が開催されます。FASの担当者が登壇し、「われどこ」の導入によって得られたデータや現場での気づきをシェアします。シンポジウムは観光施策を更に進化させるきっかけとなるでしょう。
企業の動きと今後の展望
miraNEXとFASは、今後も観光施策を含む様々な取り組みに対して、現場の負担を増やさずに施策評価を行いつつ、次につなげる仕組みづくりを進めていくことを誓っています。「われどこ」を通じて、観光施策に対する新たな風を運ぶことが期待されています。
このように、「われどこ」は観光施策の進化を促す重要なツールとしての位置づけがされつつあり、観光業界全体に大きな影響を与えることでしょう。