キンドリルが発表した2024年度コーポレート・シチズンシップ・レポートの概要
キンドリルの2024年度コーポレート・シチズンシップ・レポート
キンドリルが発表した2024年度のコーポレート・シチズンシップ・レポートは、同社がどのようにサステナビリティや社会貢献に取り組んでいるかを示す重要な資料です。同社の会長兼CEO、マーティン・シュローターは、この取り組みに対して高い期待を寄せ、全従業員が誇りを持っていることを強調しています。具体的には、環境、従業員への支援、倫理的なガバナンスが見出しの三本柱として位置付けられています。
環境への配慮
まず、キンドリルは環境保護への取り組みを強化しています。特に、温室効果ガスの削減に向けて具体的な数値目標を設定しており、2023年度対比でスコープ1が9%、スコープ2が8%削減されたことが示されています。また、2040年にはネットゼロを目指す計画も進行中であり、ISO 14001および50001の認証も取得しました。
さらに、キンドリルはIT電子廃棄物の99.99%を埋立地から転換し、水資源の使用にも配慮。水ストレスの高い地域では9%の削減を達成しています。これらの取り組みは、キンドリルがクライアントにエネルギー効率の高いインフラを提供するためのサステナビリティおよびアドバイザリーサービス「Kyndryl Consult」と連携して進めています。
従業員への取り組み
キンドリルの「Kyndrylの企業文化」では、従業員(Kyndryls)の成長と福祉を重視しています。2024年度には230万時間を超える研修が行われ、78,000件のデジタル資格が取得されています。従業員のエンゲージメントも業界平均を上回る水準を維持し、Kyndryl Be Wellという戦略を通じて従業員の健康と幸福を促進しています。
また、キンドリル財団が設立され、7か国で11の非営利団体への助成金が交付されるなど、地域社会への影響も強化されています。これにより、事業展開地域での貢献が期待されています。
信頼の確立
キンドリルは、企業の透明性と誠実さについても責任を持っており、全従業員が行動規範やサイバーセキュリティのトレーニングを修了しています。また、「キンドリルの責任あるAI」という原則を公開し、人工知能の利用においても倫理的な管理を徹底しています。
この取り組みの結果、キンドリルはEcoVadisからシルバー評価を受け、文化的な透明性と信頼性を高めています。責任ある企業へと向かう姿勢が、経済的・社会的・環境的な改善に寄与していることに誇りを持っています。
まとめ
キンドリルの2024年度のコーポレート・シチズンシップ・レポートでは、同社が持続可能なビジネスモデルを推進し、社会に対する責任を果たす姿勢が明らかになりました。環境への配慮、従業員のサポート、信頼の確立を通じ、キンドリルはより良い未来を築くために、顧客や地域社会とともに成長し続けていくことを目指しています。さらなる詳細は、同社の公式レポートを参考にしていただくと良いでしょう。
会社情報
- 会社名
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キンドリルジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 43階
- 電話番号
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03-6737-0000