NIPPON EXPRESSホールディングス、WalkMe導入でグローバル調達の効率化を加速

NIPPON EXPRESSホールディングスがWalkMeを導入

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社（以下、NIPPON EXPRESS）は、デジタルアダプションプラットフォーム（DAP）を提供するWalkMe株式会社のテクノロジーを活用し、グローバル調達プロセスの統一化を進めることを発表しました。この取り組みは、経営プラットフォーム高度化施策の一環として行われており、国内の全59社に対するSAP Aribaの導入がわずか5.5ヶ月で完了しています。

標準化の重要性

NIPPON EXPRESSにおいては、グループ全体での請求書管理プロセスの標準化とガバナンス強化が進められており、その一環としてSAP Aribaの導入が位置付けられています。このプロジェクトの成功は、業務プロセスの迅速な標準化を可能にし、ユーザーが新システムを容易に利用できる環境を整えました。特に、"Fit to Standard"に基づいたアプローチが効果を発揮しました。

ユーザーに優しい環境

WalkMeの導入により、NIPPON EXPRESSの社員たちは直感的にシステムの利用方法を学習することができ、多くのトレーニングセッションやサポートを必要とせずに、新システムにスムーズに適応できるようになりました。これにより、会社のサポートコストも大幅に削減されました。

コードレスによる効率化

また、SAP S/4HANAの会計要件に基づくデータの入力確認がノーコードで実装され、従来のようにプログラミングを行うことなく、効率的なチェック機能が構築されました。この取り組みは開発工数の削減にも寄与し、プロジェクト全体を迅速に進めることを可能にしました。

今後の展望

NIPPON EXPRESSは、国内プロジェクトの成功を基に、2025年1月から約60の海外グループ会社にこの取り組みを段階的に展開する計画です。さらに、WalkMeを通じたデジタルアダプションを活用することで、調達業務のさらなる効率化を図ります。

経営基盤の強化

NIPPON EXPRESSホールディングスの長期的ビジョンは、グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニーになることです。経理部主導のプロジェクトやSAP/HANAの導入により、財務基盤を強化し、企業運営の効率化を図っています。特に、SAP Aribaの導入は調達業務の標準化に向けた重要な要素であり、その成果は具体的に現れています。

経営プラットフォーム構築推進室の日下昌彦氏は、WalkMeの導入がトレーニングの負担を減らし、導入後すぐに現場業務が円滑に継続できるようになったと述べています。同社は今後も業務の自動化やデジタルトランスフォーメーション（DX）の加速を目指して取り組み続ける方針です。