NEDOのバイオものづくり革命に新たな息吹！廃プラスチックのリサイクル事業

バイオものづくり革命への道

最近、bitBiome株式会社と株式会社ベルポリエステルプロダクツの二社が、NEDOの「バイオものづくり革命推進事業」に選ばれました。このプロジェクトの目的は、廃プラスチック、特にPET資源のバイオリサイクルを実現することです。

バイオリサイクルの重要性

廃プラスチックは、近年環境問題として大きな懸念が示されています。しかし、リサイクル技術の進化により、廃プラスチックの有効利用が期待されています。今回のプロジェクトでは、未利用のPET資源を回収し、酵素分解を通じてモノマー原料化し、さらに再生PET製品を製造します。この一貫したプロセスの構築が目指されています。

プロジェクトの内容

bitBiome社は、自社の酵素探索・開発プラットフォームを用いて、バイオプロセスに必要な専用酵素を開発します。一方、ベルポリエステルプロダクツ社は、既存のPET樹脂製造ラインを活用して、商業レベルでの再生品製造能力を確保し、共重合PET樹脂のバイオリサイクルプロセスの確立を目指します。

この新たなアプローチで、従来の機械的・熱的・化学的処理から脱却し、持続可能なバイオプロセスへと変換することが狙いです。そして最終的には環境負荷が低く、付加価値の高いリサイクル共重合PET樹脂製品の製造が期待されています。

企業紹介

bitBiome株式会社

bitBiome株式会社は、東京都新宿区に本社を置く企業で、培養不要な微生物シングルセルゲノム解析技術、bit-MAP®を駆使して微生物の解析を行っています。現在までに独自のデータベースbit-GEMを構築し、様々な環境から得た24億を超える遺伝子情報を保有しています。このデータをもとに、効率的な酵素や微生物の開発を行っています。