みずほリースが選んだ未来の電力インフラへ
みずほリース株式会社(以下、みずほリース)は、英国における系統用蓄電池事業への出資を発表しました。この事業は、エネルギーインフラに特化したEIG Asset Management LLC(以下、EIG)の新たな取り組みであり、Fidra Energy Holdings Limited(以下、Fidra Energy)を通じて進められます。Fidra Energyは、イングランド北部で3.1GW規模の蓄電池プロジェクトを展開中で、その中でも「Thorpe Marsh」プロジェクトは特に注目されています。
ポテンシャルを秘めたThorpe Marshプロジェクト
「Thorpe Marsh」プロジェクトは、1.4GWの規模を誇り、単独の系統用蓄電池プロジェクトとしては世界最大級となる見込みです。運転開始は2028年初めを予定しており、同プロジェクトの成功は、英国における再生可能エネルギーの普及を一段と加速させるでしょう。さらに、他の2つのプロジェクトについても、2026年から着工予定です。これは、Fidra Energyが今後も新規プロジェクトに積極的に取り組んでいくことを示しています。
みずほリースの成長戦略
みずほリースは、中長期的な成長戦略の一環として、インフラ関連のアセットへの投資を強化しています。特に再生可能エネルギー分野は、今後の蓄電池の需要増加が見込まれるため、注力しています。この出資により、蓄電池事業における知識や見識を深めると同時に、新たな投資機会の拡大を図ることができるでしょう。これによりサステナブルな未来の実現へと寄与したいと考えています。
EIGおよびFidra Energyの役割
EIGは、エネルギー関連インフラへの投資を専門としたグローバルファンドで、2025年6月末の運用資産は約238億ドルに達しています。同社が掲げるビジョンは、持続可能なエネルギーインフラの構築であり、Fidra Energyを通じてその実現を目指しています。Fidra EnergyのCEO、Chris Elder氏も「英国を含む欧州域内での蓄電池事業に対する期待が高まっている」と述べ、事業の成長に対する意欲を示しています。
まとめ
今回の投資は、みずほリースにとって再生可能エネルギー市場における重要なステップです。これにより、企業は世界的なエネルギーの変革に貢献しつつ、持続可能なオペレーションを実現する姿勢を強固にすることができるでしょう。エネルギー分野の変動を受け、長期的な成長を見据えたこの取り組みに注目が集まります。
【みずほリース】
名称:みずほリース株式会社
URL:https://www.mizuho-ls.co.jp/
代表者:中村 昭
事業内容:リース取引および金融取引など
【EIG】
名称:EIG
URL:https://eigpartners.com
本社:米国ワシントンD.C
代表者:R. Blair Thomas, CEO
事業内容:エネルギーインフラ投資に特化したファンド
【Fidra Energy】
名称:Fidra Energy Holdings Limited
URL:https://fidraenergy.com
代表者:Chris Elder, CEO
事業内容:英国を中心とした蓄電池事業の開発