白山市が認知症予防に力を入れる!「あたまとからだの健康増進事業」が3年目を迎え、さらに充実!
白山市は、健康寿命の延伸を目標に、運動習慣を通して認知症予防に取り組む「あたまとからだの健康増進事業」を、令和6年度も継続実施することを発表しました。この事業は、スポーツ庁の補助金を受けており、今年で3年目を迎えます。
白山市が注目しているのは、株式会社ミレニアが全国自治体に提供する認知機能スケール「あたまの健康チェック®」です。このチェックは、健康な状態から認知機能の経時変化を観察することができる、国内初の認知機能スケールとして注目を集めています。
市民の健康を支える、充実したプログラム
令和6年度の「あたまとからだの健康増進事業」では、参加募集枠と「あたまの健康チェック®」が受けられる市内指定機関を大幅に拡大。市内全域において、市民が気軽にチェックを受けられる環境が整えられます。
チェックを受けた市民を対象に、公立松任石川中央病院併設のスポーツ施設「ダイナミックHakusan」やかわち保健センターにて、週1回の運動教室を開催。健康運動指導士による科学的根拠に基づいた運動プログラムや、管理栄養士による栄養講座を通して、心身ともに健康な状態を維持できるようサポートします。
さらに、2025年2月頃には、再度「あたまの健康チェック®」や体力測定を実施し、運動や栄養指導の効果を検証します。一昨年度からの継続者を対象とした運動教室も継続開催され、運動や栄養指導の中長期的効果も検証していく予定です。
市民の健康をサポートする体制がさらに強化!
令和6年度からは、「あたまの健康チェック®」を実施する指定機関が14カ所に拡大。市内全域で市民が身近にチェックを受けられる環境が整備されます。さらに、市薬剤師会との協力により、市内4カ所の調剤薬局も指定検査機関に加わることで、よりアクセスしやすい体制が構築されました。
最新技術を活用したヘルスケアDX化
「あたまの健康チェック®」の受検結果は、従来の紙面での提供に加え、PHRアプリ「NOBORI」でも閲覧可能になります。「NOBORI」を活用することで、家族や主治医とデータ共有したり、公立松任石川中央病院の様々な機能を活用したりできます。白山市では、最新技術を活用したヘルスケアDX化を進め、地域予防事業の輪を広げていく方針です。
白山市の取り組みが注目される理由
白山市では、健康づくり推進条例を制定し、健康寿命の延伸を基本目標に掲げています。安全で効果的な運動を習慣化できる体制構築や、認知機能・身体機能の維持向上に有効なプログラムの検討、事業の介入効果の検証と成果の公表など、様々な取り組みを行っています。
白山市は、県内外の医師やアカデミアが所属するプログラム認証委員会を設置することで、科学的根拠に基づいた事業運営を目指しています。これらの取り組みが評価され、2023年度には、厚生労働省老健局長優良賞(自治体部門)を受賞しました。
白山市は、今後も「あたまとからだの健康増進事業」を通して、市民の健康寿命延伸に貢献していく予定です。