カルチュア・エンタテインメント グループがセディックインターナショナルを傘下に
カルチュア・エンタテインメント グループ(以下、CEG)は、映像制作会社株式会社セディックインターナショナルの全株式を取得し、同社をグループに迎えたことを発表しました。この合併は、2025年の第81回アカデミー賞®で外国語映画賞を受賞した作品『おくりびと』など、多くの名作を手がけてきたセディックインターナショナルの専門性を活かし、映像事業を強化する狙いがあります。
CEGの映像事業の位置づけ
カルチュア・エンタテインメント グループは映画やドラマの企画・制作、宣伝・配給、さらに二次展開といった幅広い業務を展開しています。特に映画製作については、共同製作した『ドライブ・マイ・カー』が第94回アカデミー賞®国際長編映画賞を受賞するなど、国際的に高い評価を得ています。また、昨年制作された『ナミビアの砂漠』が第77回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞するなど、現在の映画制作においてもCEGの存在感は増しています。
セディックインターナショナルの歴史
セディックインターナショナルは1995年に設立され、日本映画界の重鎮である中沢敏明氏によって多くの名作を世に送り出してきました。特に『おくりびと』は、国内外で103冠を獲得し、社会現象を巻き起こしました。その他にも、『NANA』や『SPACE BATTLESHIP ヤマト』など、多くのヒット作があります。これらの作品群が、セディックインターナショナルの確固たるブランドを築く基盤となりました。
共同制作の成果
CEGとセディックインターナショナルの協業は近年増えており、具体的には『雨の中の慾情』や、今年8月に行われたロカルノ国際映画祭で金豹賞を受賞した『旅と日々』などがその例です。これらの成果は、両社の関係を強化し、今回の提携が実現する要因の一つとなっています。
新体制の展望
CEGは、今回のセディックインターナショナルの参画により、C&Iエンタテインメント、ブリッジヘッドの3社体制を確立しました。この新体制により、さらなる制作力の強化が期待されており、国内外に向けた映像作品の創出に力を入れる方針です。セディックインターナショナルは、2026年から2028年にかけて、自社企画の映画やシリーズ、舞台の制作を行う計画を立てています。これらの作品は、国内外の市場に向けた新しい試みとなるでしょう。
未来の映像コンテンツ展開
今回の合併を機に、CEGではメディアミックス展開を一層推進し、保有する原作コンテンツの映像化にも積極的に取り組む予定です。これにより、IP価値の向上に努め、視聴者の期待に応えられるような高品質なエンターテインメントを提供してまいります。
都心に拠点を持つCEGとセディックインターナショナルが手を組んだことにより、今後日本の映像制作界が新たなステージへと進化していくことが期待されています。彼らの新たな挑戦と、これからの作品には必見です。