ギフティがMENA地域に進出
株式会社ギフティ(本社:東京都品川区)は、2024年8月30日付で、アラブ首長国連邦およびサウジアラビアでeギフトプラットフォーム事業を展開するYOUGotaGift.com Ltd.(YGG)との間で、株式譲渡契約を締結しました。この契約により、将来的にはYGGの91%の株式を約41億円で取得し、完全に子会社化することとなります。
ギフティは、「eギフトプラットフォームの拡大」と「地理的な横展開」を成長戦略に掲げており、今回はMENA(中東・北アフリカ)地域への進出が実現します。これまで、ギフティはASEAN地域への進出を進めてきた実績もあり、今回のYGGの子会社化はその戦略の一環と位置づけられています。
MENA地域の魅力
MENA地域に目を向けると、2054年までに人口が約8億人に達すると予測されており、年間5%のGDP成長率が見込まれることから、経済成長が期待される地域です。特に中東地域では、eギフトと物理的なギフトカードが合算された市場も成長傾向にあり、2023年度の市場規模は約166億米ドルに達する見込みです。さらに、今後も年平均20%で成長する大変魅力的な市場と言えます。
YGGは、正にこの市場で活躍しており、個人(toC)や法人(BtoC、BtoE)向けにeギフトの流通を展開しています。流通可能なeギフトは1,000種類以上におよび、小売やインターネット系のコンテンツを中心に取り扱っています。YGGの2023年のeギフト流通額は160百万米ドル、売上高は10百万米ドルとなっており、利益を創出しつつ成長を続けているリーディングカンパニーです。
ギフティの成長戦略
ギフティの代表である太田睦氏は、「MENA地域のeギフトのリーディングカンパニーであるYGGを迎え入れることができ、大いに喜んでいます」とコメントしています。YGGのオンラインプラットフォームを活用することで、法人向けや個人向けギフトのニーズをさらに広げ、企業のロイヤルティプログラムや従業員向け福利厚生の新たな用途にも対応していく考えです。
このように、YGGを子会社化することにより、ギフティはグローバルなeギフトプラットフォームとしての基盤を一層強化していくことが期待されています。両社は、取引先に対してより多様な商品とサービスを提供し、ユーザーのニーズに応えることで、eギフト文化の普及を進めていく意向を示しています。
最後に
この子会社化によって、ギフティはMENA地域での市場開拓を一層推進し、eギフトの拡大を図る考えです。また、YOUGotaGiftのCEOであるHusain Makiya氏も、その意義を強調しています。「eギフトを通じて、よりつながりのある社会を創ることを目指しています。この度の提携がその実現に向けて重要なステップとなるでしょう」と述べています。
今後、両社の協力により、eギフト市場はさらなる成長を遂げていくことでしょう。