引退馬支援プロジェクト
2015-07-16 11:00:05
岩手八幡平で始まる!引退馬支援プロジェクトの新たな取り組み
引退馬支援の新たな試みが岩手八幡平で始動!
馬は古くから人間と共存してきた動物ですが、その運命は必ずしも幸せとは限りません。特に競走馬は、競技から引退した後、生活を続けることが困難なケースが多いのです。この現実に立ち向かうため、新しい支援の形が岩手県八幡平市で始まります。
競走馬の現実
競馬界では、毎年約7,000頭もの子馬が誕生します。しかし、多くの競走馬は、活躍できずに4歳以降に引退し、その後、ほとんどが屠殺という悲しい運命に直面します。馬の寿命は平均20歳、場合によっては30歳にもなりますが、引退馬の中で天寿を全うできる確率は1%を切ると言われています。この現状が引退馬のための生活支援の必要性を示しています。
引退馬の飼育にかかる費用は高く、一頭あたり年間60万円以上、さらには生涯で1,000万円以上のコストが必要です。多くの馬が新たな飼い主を見つけることができずに、無残な運命をたどるのが実情です。
馬糞堆肥を活用した持続的な支援
このような背景を受けて、一般社団法人「馬と人との共存・共栄推進協会」は、引退馬の飼育を支援するために馬糞堆肥を利用した新しいプロジェクトを立ち上げました。八幡平市にある「ジオファーム・八幡平」では、馬糞堆肥によるマッシュルーム栽培が行われ、現在年間50トンを出荷しています。この取り組みにより、すでに12頭の引退馬の飼育が実現されています。
このプロジェクトでは、馬糞から作られる堆肥を利用して農作物を育て、その収益を引退馬の飼育に充てるという持続可能なシステムを構築しています。さらに、全国規模へとこの活動を拡大していく計画も進行中です。
豪華な支援者の後押し
また、今回のプロジェクトには俳優の松平健さんがスペシャルサポーターとして参加しています。彼は時代劇「暴れん坊将軍」での馬との関わりを通じて、馬が人と深く結びつく存在であることを理解しており、引退馬が平穏に過ごせる場所を提供することに賛同しています。
松平健さんは「馬糞を堆肥として利用し、持続可能な仕組みを作り出すことは素晴らしいことだ」と述べ、プロジェクトの広がりを強く応援しています。彼の支援により、全国50の乗馬クラブとの連携が実現し、馬糞堆肥の生産・販売のピロクリエーションも進められています。
BAFUN(ばふぁん)プロジェクトへの参加
プロジェクト支援のための募金も歓迎しており、支援者にはメリットも用意されています。たとえば、1,000円の寄付で馬糞堆肥やマッシュルームを受け取ることができるほか、さらに高額な支援に対しては新鮮な野菜や特製の山ぶどうジュースのセットが用意されています。
このような取り組みを通じて、多くの人々が馬との関わりを持ち、共に幸せな未来を築いていくことが期待されています。
まとめ
馬糞堆肥を利用した引退馬支援プロジェクトは、競走馬が引退後も幸せに暮らせる世界を作り出すことを目指しています。馬と人が共に幸せに生きるため、この活動が広まることを願っています。興味ある方はぜひ、支援に参加してみてください!
会社情報
- 会社名
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一般社団法人「馬と人との共存・共栄推進協会」
- 住所
- 岩手県八幡平市松尾寄木第1地割1483ジオファーム・八幡平内
- 電話番号
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