タカノ、月拠点に挑戦
2025-12-16 13:33:41

タカノ株式会社、JAXAの月周回拠点でのバルブ開発を受託

タカノ株式会社、JAXA主導の「Gateway」プロジェクトに参画



タカノ株式会社(長野県上伊那郡宮田村)は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が推進する月周回有人拠点「Gateway」の国際居住棟(I-Hab)に向けたバルブの開発を三菱重工業株式会社から受託しました。このプロジェクトは、月及び火星に向かう中継基地としての役割を果たし、宇宙での探査活動を大きく支えるものとなります。

Gateway(ゲートウェイ)とは?



Gatewayは、米国の提案に基づき月面と火星間の中継基地として設計されています。宇宙飛行士が年間30日程度滞在し、その他は無人運用される予定です。この施設を通じて、より効率的で安全な宇宙探査が切り開かれることが期待されます。

宇宙利用拡大とタカノの貢献



近年、NASAの「アルテミス計画」や民間企業の月面探査により、宇宙は新たな産業分野へと進化しています。タカノは、こうした環境に応じて、2021年に人工衛星向けの小型電磁アクチュエーターを開発し、宇宙での実績を積み上げています。

バルブ開発の挑戦



タカノがこれから開発するバルブは、居住棟内の圧力及び酸素分圧を調整するためのものです。このバルブは、高度な性能が求められます。具体的には、酸素ガスの安定供給、効率的な資源利用のための遮断性能向上、そしてコスト削減を目的とした小型軽量化を実現しなければなりません。

これらの機能は、宇宙飛行士が快適に生活できる環境を整えるためには不可欠です。タカノの流量制御用電磁バルブの開発技術が、宇宙での生活を支える鍵となるでしょう。

未来に向けた展望



タカノは、2026年度に試作モジュールを試験施設で実証する予定です。最終的には、Gateway内の国際居住棟にバルブを搭載することを目指しており、地上で培った高精度技術を宇宙に応用します。これにより、月での流体制御を実現する「メイド・イン・ジャパン技術」を世界に発信する役割を果たすことになります。

タカノ株式会社について



タカノは、1941年に創業し、当初はばねの製造から始まりました。その後、オフィス家具、エクステリア製品、エレクトロニクス製品、医療・福祉関連製品など、幅広い分野に進出しています。会社の理念は「製造業から『創造業』へ」であり、高い志を持ち続けることで社会に貢献することを目指しています。

会社概要


  • - 会社名: タカノ株式会社
  • - 所在地: 長野県上伊那郡宮田村137
  • - 代表者: 代表取締役社長 鷹野 雅央
  • - 創業: 1941年7月1日
  • - 設立: 1953年7月18日
  • - URL: タカノ株式会社
  • - 証券コード: 7885

タカノの新たな挑戦が、今後の宇宙産業に与える影響は計り知れません。


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会社情報

会社名
タカノ株式会社
住所
長野県上伊那郡 宮田村 137
電話番号
0265-85-3150

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