SRA OSSが発表したPostgreSQL 18検証レポート
株式会社SRA OSS(東京都豊島区、代表取締役社長:稲葉香理)は、2025年秋に予定されているPostgreSQL 18の新機能に関する検証レポートを技術情報サイト「SRA OSS Tech Blog」で無料公開しました。このレポートには、PostgreSQL 18に関する詳細情報が収められています。
PostgreSQLは、開発者によってオープンソースで開発・維持されているリレーショナルデータベースとして、高度な機能と性能を兼ね備えており、多くのミッションクリティカルなシステムで採用されています。SRA OSSには、PostgreSQLのコミッターが2名、コントリビューターが5名在籍しており、最新のバージョン18に向けた機能拡充や性能改善に貢献しています。これにより、コミュニティの活動も盛んであり、技術の進化を牽引しています。
今回の検証レポートは87ページにわたり、新機能とその動作の検証結果が詳細にまとめられています。特に、コントリビューターを中心にデータベース技術チームが作成したこのレポートは、PostgreSQL 18の新機能について深く理解したい方々に向けて提供されています。また、実施手順がコマンドレベルで記載されているため、実際に動作確認を行う際のガイドとしても最適です。
PostgreSQL 18の主な新機能
- 非同期I/O
- Btreeインデックスのスキップスキャン
- GINインデックスの並列作成
- 大量のテーブルアクセス時のロック処理改善
- プランナ統計情報の移行
- チェック処理の並列化オプション追加
- --swapオプションの追加
- 仮想生成列の追加
- UUID v7関数の追加
- TLS v1.3暗号スイートの追加
- プランナ統計情報のダンプ/リストア
- EXPLAIN文の強化
- 接続単位でのI/O・WAL利用量の取得
これらの新機能は、PostgreSQLを利用する開発者にとって大きな利点をもたらすことが期待されています。特に、性能向上や可用性が増すことで、より大規模なデータベースシステムを効率的に運用可能になるでしょう。
PostgreSQL 18 最新情報セミナー開催予定
SRA OSSはこの検証レポートを基に、2025年9月12日(金)14:00から15:40まで、オンラインでPostgreSQL 18の新機能について解説するセミナーを開催します。このセミナーでは、PostgreSQLコントリビューターが中心となり、新機能を分かりやすく説明し、バージョン17までの進化も紹介します。入場は無料ですが、事前登録が必要となります。
<開催概要>
- - 日時: 2025年9月12日(金)14:00~15:40
- - 費用: 無料(事前登録制)
- - 詳細・申込: こちら
SRA OSSについて
SRA OSSは、オープンソースソフトウェア(OSS)を専門に扱う企業で、特にPostgreSQLを中心としたデータベース関連のOSSや監視ソフトウェアのZabbixなど、約30種のOSSのサポートやコンサルティング、トレーニングを展開しています。また、OSS開発者も在籍し、業界の発展に寄与しています。
株式会社SRAと株式会社NTTデータからの出資を受け、OSSのミッションクリティカル領域への適用拡大を目指しており、常に最新技術を追求し続けています。