キャリア採用の現状
近年、企業の人材採用においてキャリア採用がますます注目を集めています。特に、20代を中心とした若手人材の採用が強化されている背景には、社外からの人材獲得競争の激化があります。そこで、株式会社学情が実施した人事担当者へのアンケート調査結果を基に、キャリア採用のターゲット年齢層および必要とされる経験について詳しく見ていきましょう。
20代後半と30代前半が主なターゲット
調査によると、キャリア採用の対象として最も多くの企業が挙げたのは、20代後半で85.8%という結果が得られました。次いで30代前半が80.0%、20代前半が68.7%となり、これらの年代が企業から求められる主要なターゲットであることが明らかになりました。そして、40代以降を対象とする企業は半数にも満たないことから、企業は比較的若い層に焦点を当てていることが分かります。特に、職歴3年以上の「ヤングキャリア」と呼ばれる人材が重視されている点が特徴的です。
求められる業務経験
続いて、20代キャリア採用を実施している企業に対するアンケートでは、採用対象に求められる経験についても明かされました。最も高い割合で挙げられたのが「採用するポジションで活かせる経験」で、38.8%を占めています。これに続いて「同業界・同業種での経験」が23.2%となるなど、業務経験が重視される現状が浮かび上がります。両者を合わせると約6割の企業が、一定の業務経験を求めていることが理解できます。
さらに、社会人経験そのものを求める声もあり、24.0%の企業がこの項目を重視している一方で、社会人経験不問の企業は14.0%にとどまっています。つまり、企業は新卒だけでなく、経験を持った若手キャリアの採用に舵を切りつつあると言えそうです。
採用競争の背景
このような動きが進んでいる背景には、新卒一括採用の従来型のやり方による人材獲得競争の激化があると指摘されています。多くの企業が限られた優秀な人材を確保するために、経験者採用に力を入れ始めています。また、長期的には労働市場の変化や、業界に特化した知識を持つ人材の需要も高まっていることが影響しています。
まとめ
この調査結果からは、20代を中心にキャリア採用を強化する企業の姿が浮かび上がってきます。これにより、企業は適切な経験を持つ人材を効率的に獲得し、競争優位を築こうとしているのです。今後もこの流れが続く中、人材市場にはさらなる変化が訪れることが予想されます。若手人材を狙った企業の戦略を理解することで、自身のキャリアプランに役立てることができるでしょう。