持続可能なまちづくりの力強い一歩
東急株式会社は、地域環境と調和した持続可能なまちづくりを実現するため、「環境ビジョン2040」を新たに策定しました。このビジョンは、2022年3月に発表された「環境ビジョン2030」を改定したものであり、より高い目標を掲げています。目指すは脱炭素・循環型社会の実現です。
従来目標の見直しと新たな達成目標
「環境ビジョン2040」では、2023年度からの達成目標を見直し、2035年度や2040年度に向けた新たな目標を設定しました。従来のビジョンでは、「なにげない日々が、未来をうごかす」というコンセプトのもとで、特別な負担感なく環境に配慮した行動が選択できる街づくりを目指してきました。
具体的取り組みの進展
具体的な進展として、2022年度からは全東急線路線において、日本初となるCO2排出量が実質ゼロの再生可能エネルギー由来の電力を使用する取り組みを始めました。2024年度には、当社が所有する賃貸不動産においても、この再生可能エネルギーへの切り替えを完了する予定です。
目標更新と街へのモニタリング指標
今回の「環境ビジョン2040」の策定は、従来の目標を上回る進捗を背景に行われ、環境目標の更新に加え、街に向けた取り組み指標も設けられました。これにより、街の皆さんが地域の環境問題に目を向けるきっかけを提供することを狙いとしています。
3つのモニタリング指標
1.
美しい時代へ みらいアクション: SDGsの先を視野に入れ、地域の皆さんとともにサステナブルアクションを推進。5つのアクションテーマにコミットする人の割合を測定します。
2.
温室効果ガス(GHG)排出削減貢献量: 鉄道の高いエネルギー効率を活かし、CO2排出量を削減することで、2024年度には約127万トンのCO2削減に貢献する見込みです。
3.
みど*リンク アクション: 地域のまちづくりを支援する活動で、苗木の配布などを通じてコミュニティを活性化します。
このように、東急は地域環境に関する努力を強化し、持続可能性を意識したまちづくりに向けて新たな一歩を踏み出しています。
ステークホルダーとのパートナーシップ
今後も、あらゆるステークホルダーとのパートナーシップを重視し、環境行動の変容を促進するための機会を提供します。広報活動やイベントを通じて、多くの人々が環境貢献を身近に感じ、参加できる活動を増やしていく方針です。
未来に向けた展望
「環境ビジョン2040」に基づく取り組みを通じて、東急はただの交通インフラ企業に留まらず、地域の環境意識を高める重要な役割を果たしていくことでしょう。脱炭素社会の実現に向けた道のりは長いですが、地域の皆さんと共に持続可能な未来を目指し、環境と調和する街づくりを進めていくことが期待されます。