生成AI拡大期におけるIT/Webエンジニアのキャリアの変化
近年、生成AI技術の急速な進化とその適用が多くの業界に広がる中、IT/Webエンジニアたちのキャリア観にも大きな変化が見られています。ファインディ株式会社が実施した調査によると、88%のエンジニアが業務において少なくとも1つのAIツールを使用していることが明らかになりました。中でも最も利用されているのがChatGPTで、68.5%のエンジニアが日常的に活用していると答えています。
AIツール利用状況
調査結果によると、GeminiやClaude、Cursorといった新しいツールの利用率も急増しています。Geminiに関しては26.3ポイントの増加、Claudeも15.7ポイントの伸びを示しており、これらのツールがエンジニアの業務効率向上に寄与していることが伺えます。また、47.1%のエンジニアが個人でAIツールへ課金しており、その平均金額は月に約5,776円と高額です。このようなデータからも、エンジニアがAI技術に対して強い関心を持っていることが推察されます。
キャリアの再考と転職活動
さらに、66.9%のエンジニアは生成AIの普及を背景に自らのキャリアを見直すきっかけを得たと回答。その中で、現在の職場でのAI活用度を考慮しながら、AI活用に前向きな企業への転職を希望する傾向が見受けられます。具体的には、81.2%のエンジニアが「AI活用に積極的な企業」を求めていると言います。これは、現状のビジネス環境においてAI技術が今後不可欠なスキルであることを示しています。
調査結果の概要
この調査は2025年6月8日から6月18日の間に行われ、Findyの会員である625名が対象となりました。そのうち605名がエンジニアとして有効な回答を示しています。調査方法はインターネットを介したアンケートであり、これにより広範囲なデータを収集しています。
企業やサービスの紹介
ファインディ株式会社は、エンジニアと企業を最適にマッチングすることを目的とした転職サービス「Findy」を展開しています。このサービスはエンジニアのスキルを可視化し、企業のニーズに応じたマッチングを行うことが特徴です。また、680%以上の登録エンジニア数と900社以上の登録企業を誇るFindyは、DX推進を希望する様々な企業に利用されています。
最終的に、生成AIの普及はIT/Webエンジニアたちに新たなキャリアの可能性を提供し、同時に労働市場全体にも影響を与える事が期待されます。IT/Webエンジニアは今後、AIを活用した新たなビジネスモデルを生み出す重要な役割を担っていくことでしょう。この傾向は今後ますます強まるとみられています。