九州の新たな資本創造の拠点
九州を拠点とするベータ・ベンチャーキャピタル株式会社(以下βvc)は、新しいベンチャーファンド「ベータ2024ファンド」を設立しました。この新たなファンドは、地域の機関投資家や企業からの出資により、九州に特化したスタートアップ投資を促進することを目的としています。これは、地域の起業家支援や新産業創出を目指す取り組みであり、『まわれまわれ、いい資本』という斬新なスローガンのもとで運営されます。
新ファンド設立の背景
このファンドは、βvcとしては4本目のファンドであり、地元の事業者や地域金融機関からの出資が含まれています。最初のファンドは地域の銀行や公的機関の支援を受ける形でスタートし、その後、地域の中堅企業や中核企業の参画を得て、2号、3号とファンドの規模を拡大してきました。最終的には、中小企業基盤整備機構や日本政策投資銀行、三井住友信託銀行など、地域に根ざした投資家からの強力な支援も受け、新たな資本の循環を促進します。
未来へのビジョン
私たちβvcは、地域密着型のベンチャーキャピタルとして、地域課題を解決することを重視しています。私たちは長年の経験や広範なネットワークを活用し、特に九州地域のスタートアップに対して積極的な投資を行う予定です。このアプローチによって、地域の未来を支える起業家たちと共に歩んでいくことを願っています。特に当ファンドは、予測が難しい未来に対抗するため、現在のニーズに応える事業を形作る創業者と共に未来を作っていく意義を感じています。
LP出資者の期待
新ファンドに対する期待の声もかかっています。日本政策投資銀行の九州支店長・水木祐一氏は、βvcの理念「金融の地産地消」と地域創生への思いを共有し、新ファンドの成功を信じています。三井住友信託銀行の福岡支店長、白岩啓孝氏は、地域経済エコシステムの構築への期待を述べ、リーダーシップを発揮すると強調しました。
九州全体への波及効果
また、βvcは「βvc Week」という新たなプロジェクトを開始しました。このイベントは、九州各地で開催され、スタートアップ支援者と連携して地域の起業家たちとの接点を増やします。既に鹿児島市、宮崎市、熊本市での開催が決まっており、今後は他の4都市でも開催される予定です。
投資領域と実績
βvcでは多様な分野への投資を行っており、過去にはAI農業や医療・介護AIなど、地域課題に挑んでいるスタートアップに対して80社以上の投資を行ってきました。この取り組みは今後も続けられ、各キャピタリストが特に関心を持つ分野が明示されているため、投資先はさらに多様化していくことでしょう。
ベータ2024ファンドの概要
新たなファンド「ベータ2024ファンド」は最大30億円の規模を持ち、設立日は2024年5月31日です。主な投資対象は九州及び瀬戸内圏内の企業で、新たな産業の創出を目指します。投資額は数百万円から2億円程度という幅広い選択肢が用意されています。
終わりに
βvcの取り組みは、地域の未来を明るく照らす希望の光となることでしょう。これからの地域活性化やスタートアップ支援の動きに注目が集まります。公式SNSをフォローすれば、今後のイベントや最新情報をキャッチできますので、ぜひご覧ください。