大阪・関西万博『万博弁当』が描く地域の味わい
2025年に開催される大阪・関西万博の目玉として、全国各地の生産者の思いを詰め込んだ『万博弁当~手のひらに乗る地域産品の祭典~』が登場します。このプロジェクトは、一冨士ケータリング株式会社が手がけ、関係する21の自治体から厳選された25の食材を活用して、地域の魅力を一折に凝縮しています。販売期間は2025年7月28日から31日までの4日間、万博会場内の「Resolution of LOCAL JAPAN展」で体験できます。
この「万博弁当」は、出身地に誇りを持つ生産者たちが、一品ごとに特別な思いを込めて開発したものです。企画の背景には、日本国内の食文化を再発見し、地域の魅力を広めるという大きな目的があります。来場者にとっては、各地の特産品を体験できる貴重な機会となります。
様々な地域の美味しさを一皿に
『万博弁当』は、実に多彩な食材から成り立っています。例えば、「木の芽味噌香る塩引き鮭とさぬきのめざめのソテー」には、新潟県の塩引き鮭と香川県のアスパラが使われており、相性抜群の風味が楽しめます。また、「亀岡牛の赤ワインすき焼き仕立て」では、京都の亀岡牛を使用し、地元の特産物を贅沢に盛り込んだ美しい一皿が目を引きます。
各品は、素材の特徴を活かし、高い技術と繊細な配慮で調理されており、色彩豊かな見た目は食欲をそそります。冷めても美味しく味わえるように工夫されており、どんなシーンでも楽しめるように設計されています。
生産者の想い
このプロジェクトに寄せられた食材は、すべてそれぞれの地域が誇る貴重なものばかりです。生産者たちは、自分たちの手で育てた素材に誇りを持ち、その想いを多くの人に届けたいと願っています。一冨士ケータリングの代表、辻本晴彦氏も「全国の“おいしい”を一折に」というテーマのもと、食材選びやバランス調整に心血を注いでいると語ります。
処理方法や調理法においても地域の伝統を重視し、各地の特性に応じたきめ細やかな工夫が行われています。この「万博弁当」が食の体験を通して地域の魅力を発見し、さらに新しい食材への好奇心をもたらすことを願っています。
弁当の内容
1.
木の芽味噌香る塩引き鮭とさぬきのめざめのソテー
- 使用食材:塩引き鮭 (新潟県) 、さぬきのめざめ (香川県)
2.
亀岡牛の赤ワインすき焼き仕立て
- 使用食材:亀岡牛 (京都) 、黄玉ねぎ (大阪) 、椎茸 (大分)
3.
河内鴨のパストラミブルーベリー仕立て
- 使用食材:河内鴨 (大阪) 、ブルーベリー (大阪)
4.
忠岡ちりめん山椒とわさび香るいなり寿司
- 使用食材:しらす (大阪)
5.
泉州水なすの和風アラビアータ七味の香り
- 使用食材:水なす (大阪) 、ベーコン (富山)
6.
ひりょうず団子と阿知須くりまさるの炊き合わせ
- 使用食材:ひりょうず団子 (三重) 、くりまさる (山口)
7.
鈴鹿かぶせ茶白玉と老舗の粒あん
- 使用食材:かぶせ茶 (三重) 、粒あん (三重)
8.
百年はまちの竜田揚げ太子みかんソース添え
- 使用食材:ハマチ (香川) 、みかんソース (大阪)
9.
兵庫育ちのもち麦と板わかめの炊き込みごはん金ゴマの香り
- 使用食材:もち麦 (兵庫) 、板わかめ (京都)
このように、豊富な地域の味が詰まった『万博弁当』。単なる食事ではなく、地域に対する理解と感謝を感じられる体験となることでしょう。ぜひ、大阪・関西万博に足を運び、地元の風味を味わってみてください。おいしい地域のストーリーを持った食材たちが、皆さんを待っています。