NPO法人ソルウェイズ、厚労省から新たに採択
北海道を拠点にするNPO法人ソルウェイズが、厚生労働省の「生活介護利用モデル事業」に採択されました。この事業は重症心身障害や医療的ケアが必要な若者たちが、特別支援学校を卒業した後も充実した生活を送るための支援を目指しています。
採択の背景と目的
ソルウェイズの代表理事、運上佳江氏は「私たちの取り組みは、重症心身障害を持つ方々が社会で自分らしく生きられるように支援することです。特別支援学校卒業の際に社会とのつながりを持たせることが重要です」と語ります。この事業では、効果的な生涯学習機会を提供し、生活能力の向上を目指しています。特に、特別支援学校卒業前からのアプローチが評価され、教育機関との連携が意義深いとされています。
具体的な運営内容
この事業は、NPO法人ソルウェイズが運営する多機能型重症児者デイサービス「モアナ」の中心で行われます。実施期間は令和7年9月から令和8年3月までで、国庫補助金として6,044,000円が交付される見込みです。モアナは2019年8月に設立された施設で、卒業生が「天井だけを見る生活にならないように」という想いから生まれました。ここでは、利用者がドリップコーヒーの販売に関わる作業を行い、生活介護としての役割を果たしながら、社会との関わりを持っています。
プログラムの具体例
ソルウェイズでは、周囲とのつながりや生きがいを大切にした活動を考えています。特に、余暇活動を通じて「自分と社会がつながる」ことを重視しており、特別支援学校の教員や専門家と連携しながらプログラムを設計します。これにより、卒業生が地域社会に溶け込む手助けを行い、生活の質を向上させていくのです。
今後の展望
今後のスケジュールとして、事業は以下のように進行する予定です:
- - 令和7年9月:事業開始、プログラム設計及び体制整備
- - 令和7年度内:プログラム実施、成果の収集・発信
- - 令和8年3月:事業終了及び成果報告
このように、ソルウェイズは重症心身障害者に対する包括的な支援を通じて、彼らが社会で生き生きと生活できるように努めています。特に、地域の教育と福祉を融合させるモデルを構築し、広がりを見せることで、他地域にも影響を与えることが期待されています。
法人情報
- - 法人名:NPO法人ソルウェイズ
- - 所在地:北海道札幌市中央区北10条西19丁目1-1
- - 代表者:運上 佳江
- - 設立:2017年1月
- - 事業内容:障がい福祉サービス事業、子育て支援、医療事業など
- - ウェブサイト:https://solways.or.jp/
お問い合わせは、以下の連絡先からどうぞ: