東北大学、新しい教育プログラム『StartupBaseU18』を導入
仙台市に位置する東北大学と株式会社まつりばは、高校生向けのアントレプレナーシップ教育プログラム『StartupBaseU18』を開始しました。このプログラムは、若年層における起業家精神を育むことを目的としており、地域未来のスタートアップエコシステムを支える人材を育成することを目指しています。
アントレプレナーシップ教育の重要性
『StartupBaseU18』では、単なる起業家を育成するのではなく、将来の進路に関わらず高校生がビジネス上の課題を見つけ、解決に向けた創造的な思考を身につけられるよう指導しています。高校生が「自分の将来に希望を持てる瞬間」を大切にし、そのための環境を整えることがプログラムのミッションです。
歴史的背景
近年、日本のスタートアップの数が欧米に比べて少ないとされ、その理由の一つとして若年層における起業家精神の不足が指摘されています。2022年には政府が「高校生からの起業家教育促進」に向けた方針を示し、あらゆる教育機関での取り組みが進められています。地域全体でスタートアップを支えるエコシステムを構築することが求められている中で、大学が果たす役割が重要視されています。
プログラム詳細
- - 日程:2023年3月28日、3月29日
- - 参加対象:高校生及び東北大学入学予定者
- - 参加費:無料
- - 申し込み方法:Peatixを通じて個人申し込み
- - 定員:30名
- - 会場:東北大学青葉山新キャンパス(青葉山コモンズ)
- - 主催:東北大学、みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム
高校生に求められる起業家精神
このプログラムでは高校生が「Lean Startup」という起業家の行動様式を学び、短期間でアイデアをプロトタイプ化し、実際の顧客開発まで体験することができます。過去のプログラム参加者の中には、わずか2日間で売上を上げたチームも存在しています。こうした実践的な経験を通じて、アントレプレナーシップの基礎を築くことが可能です。
みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム
このプラットフォームは、東北大学を中心に複数の大学が参加し、起業活動の支援を目的として共同で取り組んでいます。地域内外の課題解決に向けたスタートアップの創出を加速させ、実際のビジネス環境の整備を進めることで、次世代のアントレプレナーを育てる基盤を築いています。
関係者の声
株式会社まつりばの代表取締役である森真悠子氏は、「高校生たちの受験勉強とその他の活動との二項対立を解消することが重要です。今回のプログラムにより、学業だけでなく、様々な経験が評価されることが期待されます」と述べています。
輝翠テックのCEOであるタミル・ブルーム氏は、「大学がスタートアップ支援に乗り出すことは非常に嬉しいことです。自分の研究や技術を社会に役立てたいと考えており、アントレプレナーシップ教育がその第一歩になると信じています」とコメントしました。
これからの世代を担う高校生たちが、私たちの社会で新しい風を吹かせる起業家として成長することを期待しています。
お問い合わせ先
詳しい情報や申し込みについては、みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォームの公式サイトをご覧ください。