土佐酒造、高濃度エタノール出荷
2020-05-01 10:39:29
土佐酒造が新たに高濃度エタノール77%を出荷開始、地域社会へも寄贈
土佐酒造株式会社は、消毒用エタノールを必要とする現場向けに新たな製品、「KEIGETSU 高濃度エタノール77%」の出荷を開始しました。この新たな商品は、現在の厳しいエタノール供給状況において、手指の消毒に役立つ代用品として注目されています。特に、医療機関や福祉施設における感染予防の重要性が増している中で、この高濃度エタノールはそのニーズに応えるために開発されました。
土佐酒造は、酒造業界において消毒用エタノールの原材料として使用される原料用アルコール(度数95%)を扱っており、この背景から消毒用エタノールの供給不足問題に対して何かできることがないかと考えてきました。特に、昨年から続く新型コロナウイルスの影響により、消毒用アルコールの需要が急増している中、この状況の改善に寄与することを目的とし、今年の春からは高濃度エタノールの製品化に向けた準備を進めていました。
土佐酒造は、4月21日に国税庁から発表された特例措置に基づき、税務署や消防署との連携を密にした結果、迅速に申請を行い、速やかな製品化が実現したのです。この特例の活用により、高知県内の税務署でもその第一号の承認事例となりました。
「KEIGETSU 高濃度エタノール77%」の製品概要は以下の通りです。品名は「KEIGETSU 高濃度エタノール77%」で、内容量は300ml、アルコール分は77%です。主な原材料は国産の原料用アルコールと水で、税抜価格は900円です。この製品は第四類アルコール類に分類されるもので、消毒用アルコールの代わりとして手指消毒に使用することが可能ですが、医薬品や医薬部外品ではないことをあらかじめ理解しておく必要があります。
また、土佐酒造はブランドイメージを損なうことなく、地域貢献の重要性を認識し、今回の出荷開始にあたっては、地域の公共機関や老人福祉施設、児童福祉施設、社会福祉協議会など14の団体へ同製品を寄贈しました。この取り組みは、地域の安全・安心を支えるための一歩として、今後もその活動を拡大していく意向を示しています。
土佐酒造株式会社は、その創業以来、地元高知県で培った酒造技術を基に、様々な日本酒を製造してきました。特に最近では、和食だけではなく、フランス料理やデザートにも合う日本酒作りへも挑戦し、多様な味わいを提供しています。また、国外の品評会での受賞歴もあり、その品質と独自性は世界的にも認められています。
今後も土佐酒造は、製品を通じて社会にどのように貢献できるかを考え続け、その活動を拡大していくことでしょう。
【土佐酒造の詳細】
土佐酒造は1877年に設立され、高知県の豊かな自然と水に恵まれた環境で酒造りを続けています。今後の活躍に乞うご期待です。
会社情報
- 会社名
-
土佐酒造株式会社
- 住所
- 高知県土佐郡土佐町田井418
- 電話番号
-
0887-82-1984