佐賀県フィルムコミッション、JFCアウォード最優秀賞を祝う20周年で国際的な注目を集める

佐賀県フィルムコミッション、最優秀賞を受賞

佐賀県フィルムコミッションが設立20周年を迎える今年、地域の知名度アップに貢献したとして第11回JFC（ジャパン・フィルムコミッション）アウォードで最優秀賞を受賞しました。受賞の理由となったのは、マレーシアドラマ『From Saga, With Love』の撮影誘致中の支援と地域プロモーションの取り組みです。これにより佐賀県の知名度が向上し、特にマレーシアとの国際交流が飛躍しました。

受賞の背景と成果

今回のアウォードは、全国各地から118の団体が参加した中で、最優秀賞が1団体、優秀賞が4団体に選出されるという厳しい戦いでした。佐賀県フィルムコミッションはマレーシア作品の誘致活動に力を入れ、特に初のイスラム圏制作チームを相手にした営業活動が高く評価されました。作品撮影中には、佐賀の特産品や地域の魅力をPRするシーンが加えられ、その結果、マレーシアにおける「SAGA」の知名度が急上昇しました。

2024年には県内の宿泊客数が前年に比べ、197.9%も増加するという成果も上げています。このメルカリ主導のプロモーション活動が、観光の活性化に寄与したとされています。また、マレーシアからの観光客が増えることで地域経済にも明るい影をもたらしました。

『From Saga, With Love』の新展開

今年の秋には、ドラマの続編『From Saga, With Love 2』が配信される予定で、さらに多くの市町でロケーション撮影が行われます。この続編は、前作の主要キャストが再集結し、それぞれの成長と新しい人生の選択を描いたストーリー展開が期待されているとのことです。

また、2024年秋からは日本語字幕版の配信とデジタルロケ地マップの公開が予定されており、観光客が実際に作品で訪れた場所を巡る新たなアプローチが期待されています。

今後の展望

佐賀県フィルムコミッションの今後は、マレーシアをはじめとする国際的な関係を築きつつ、さらなる映像コンテンツの制作支援に注力していくとされています。特に若手クリエイターを育成するための支援活動や地域への映像文化の普及に努め、地元住民も参加できる催しを増やすことで、地域全体の活性化を目指す方針です。

この節目を迎えた佐賀県フィルムコミッションは、今後も映画やテレビドラマの制作を通じて、地域の魅力を全国へ、さらには世界への発信を続けていくでしょう。佐賀の良さを再発見し、より多くの人々に知ってもらうことで、地域に新たな風を吹き込むことが期待されています。