高槻市での特別な鋳造体験
令和6年7月31日、高槻市にある今城塚古代歴史館では、夏休みを迎えた子どもたちが特別な非日常体験を楽しみました。この日、参加したのは10人の子どもたち。彼らは、地元で出土した銅鐸や銅鏡のミニチュアレプリカを鋳造するワークショップに参加しました。
銅鐸と銅鏡の知識を深める
体験の始まりに、館の学芸員から説明を受ける時間がありました。学芸員は、高槻市を代表する文化財である銅鐸や国の重要文化財に指定されている銅鏡「青龍三年鏡」について興味深い話をする一方で、鋳造技術が他の作品、たとえばマンホールのふたにも活用されていることを教えてくれました。子どもたちは、新しい知識に目を輝かせていました。
鋳造の実践
その後、参加した子どもたちは、いよいよ鋳造体験を行うことになりました。まずは、スズなどの合金を何重にも温めて、200度以上の高温にします。液体になった金属は、準備しておいた型に流し込まれ、作業は驚くほどスムーズに進みました。流し込む速さにも注意を払いながら、5分ほど待機。型から外すと、目で見た光景が脳裏に浮かぶとともに、嬉しそうな声が上がりました。
作品の完成
型から外されたのは、小さな銅鐸と銅鏡。それぞれ、高さ約7センチ、直径約5センチというサイズ感です。子どもたちは、完成した作品を手に持ちながら、「うまくできた!」や「良い形になった」と歓声を上げて、笑顔を見せていました。そして、不要な部分を切り落とし、紙やすりで磨いて光沢を出す最後の仕上げに取り掛かりました。自分の手で作り上げた作品に愛着を持つ瞬間は、子どもたちにとって特別な思い出となったことでしょう。
施設の情報
こちらの今城塚古代歴史館は、高槻市郡家新町48-8に位置し、開館時間は10時から17時までです(最終入館は16時30分)。月曜日が休館日で祝日には開館しています。年末年始は12月28日から1月3日まで休業します。この日も、子どもたちは自身の手で歴史の一部に触れ、楽しんだことでしょう。以上のように、今城塚古代歴史館では、子どもたちが楽しみながら学べる貴重な体験を提供しています。ぜひ次回のイベントにも参加してみてはいかがでしょうか。