白糠町の漁業革新
2024-09-27 13:53:16

地方創生に向けた新たな取り組み!白糠町の高付加価値漁業

新たな漁業の取り組み:白糠町の高付加価値漁業



北海道白糠町で、地方創生をテーマにした新しい試みが進んでいます。株式会社イミューは、地元の漁業協同組合と連携し、官民一体となって「高付加価値漁業」を推進しています。今回は、日本初の天然ブリを対象にした「鮮度保持水槽施設」の設立について迫ります。

官民連携の背景


近年、日本の漁業は温暖化といった環境問題や従事者の高齢化という深刻な課題に直面しています。白糠町も例外ではなく、かつて重要な収入源であったサケの漁獲が減少する中で、新たな水産資源を求めてブリに注目しています。「極寒ぶり」というブランド名でブリの価値を向上させるため、さまざまな取り組みが行われてきました。

鮮度保持水槽施設の設立


新たに設立された「鮮度保持水槽施設」は、白糠漁港近くの競り場跡地に位置します。ここでは、白糠沖で水揚げされたブリが数日間水槽で飼育されることで、ストレスを減少させ、高い鮮度を保つことを可能にしています。この技術から生まれるのが、まさに何度も滞在させて鮮度を保ち続ける「低活性活かし込み技術™」です。

この施設によって、ブリは生けすに入れられることで数日間安静に過ごし、胃の中を空にした状態で締められるため、酸化を防ぎながら鮮度を維持します。これにより、生のままでも約一週間、良好な状態を保てるのです。

品質向上の目指す味


今後の狙いは、熟成させた際の旨味を増加させる新たなブランド「極寒ぶり™ 選熟」の開発です。全国および海外のシェフやレストランに向けた販売を視野に入れ、調理者が鮮度と熟成状態を天候によって選べるよう、技術的な調整が進められています。「最高品質で美味しいブリ」を提供し続けることが目指されています。

漁業の未来を築く


また、この実証実験はただの漁業を超えた意味を持っています。悪天候で漁に出られない際の漁師の代替作業を創出し、地域の漁業全体の活性化に繋がることが期待されています。「極寒ぶり™ 選熟」は高品質化を図ることで、養殖業に頼ることなく、持続可能な漁業を実現する理想の形を目指しています。

地域経済と持続可能性に向けて


白糠町長の棚野孝夫氏は、地域資源が持つ宝物としての「自然や気候風土の恵み」を挙げ、漁業の持続可能な発展の重要性を語りました。この取り組みは、少子高齢化や人口減少に対抗するための戦略でもあり、地域の産業を支えるための新たな道しるべとなるでしょう。

結論


白糠町で進む高付加価値漁業が期待されるのは、単なる漁獲量の増加にとどまらず、地域全体の経済活性化や持続可能な漁業をめざした取り組みです。「極寒ぶり™」を通じて、白糠町から日本の食文化の未来を切り開いていく姿勢が感じられます。この試みがどれほどの成果を生むのか、今後の動向にますます注目です。


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会社情報

会社名
株式会社イミュー
住所
東京都品川区西五反田3丁目15−8 Biz-Field目黒 3F
電話番号
03-6823-4702

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