国際送金システムの未来を拓く特許出願
株式会社DatachainとProgmat, Inc.は、共に手を携え、Swiftシステムと統合されたステーブルコインを活用した国際送金システムの特許出願が完了したことを発表しました。この特許出願は、両社が2024年9月5日に発表したクロスボーダーステーブルコイン送金基盤構築プロジェクト「Project Pax」に基づくもので、国際的な送金市場に画期的な変化をもたらすことを目指しています。
国内外へ広がる特許の意義
「Project Pax」は、2023年現在で190兆ドル(約28,500兆円)に達しているクロスボーダー送金市場の大きな可能性に着目したプロジェクトです。特に、世界経済あるいは国際ビジネスの進展に伴い、高速かつ低コストでの送金の需要が高まっています。
DatachainとProgmatは、ステーブルコインを用いることで、銀行経由での送金をより安全で容易なものにすることを目指しています。具体的には、Progmatが提供する法規制に基づいたステーブルコインを利用し、AML/CFT(マネーロンダリング防止及びテロ資金供与防止)に関する取り組みを進めています。また、SwiftのAPIを活用して、従来の送金方法を補完する形で新たなソリューションを提供する予定です。
特許の基本データ
- - 特許名: ステーブルコインを用いた送金システム
- - 特許出願日: 2024年9月24日
- - 発明者: 竹澤友輔、齊藤達哉、久田哲史
- - 特許出願人: 株式会社Progmat、株式会社Datachain
この特許出願は、国際送金システムにおける重要なイニシアティブであり、両社が今後展開を計画している国際的な特許出願の第一歩となりました。ステーブルコイン市場が急成長する中で、DatachainとProgmatは法整備の進展を見越し、これに迅速に対応していく姿勢を見せています。
目指す未来とプロジェクトのビジョン
「Project Pax」の概要には、現在の金融システムとWeb3テクノロジーの融合が掲げられています。このプロジェクトは、誰もが金融システムにアクセスしやすくなる仕組みを提供し、新興国を含む地域での経済的課題を解決しようとするものです。ラテン語で「平和」を意味する「Pax」というプロジェクト名に込められた意味は、より良い世界を実現するための基盤を築くことにあります。
特に、Web3技術はその透明性と効率性から、金融取引の新たな未来を築く可能性を秘めています。既存の金融システムへの影響を少なくしながら、持続可能な経済モデルを構築することがこのプロジェクトの大きな目的です。
今後の展望
今後、DatachainとProgmatは、国際的に展開する特許出願を進めると共に、ステーブルコイン関連の法規制にも対応し続ける方針です。顧客体験を重視しつつ、オペレーションの効率化やコスト削減を図ることで、エンドユーザーにとっての価値を高めていきます。 ”Decentralized Finance”だけでなく、全ての人々がアクセスできる新しい金融の形を臨んでいます。
これからも、DatachainとProgmatの進展を見逃せません。世界の経済の進化に向けて、両社の取り組みに期待が高まります。