タペストリー・インク、2025年度業績報告
2025年8月14日、ニューヨークを本拠地とするタペストリー・インク(NYSE: TPR)は、2025年度第4四半期および通期の業績を発表しました。発表によると、2025年度第4四半期の収益は過去最高の17億ドルを達成し、前年比8%の増加を記録しました。この成果は、コーチブランドの好調な成長が大きく寄与しています。
財務ハイライト
最も目を引くのは、2025年度の全体収益が70億ドルに達し、前年比5%成長したことです。特にコーチは、10%の成長を見せるなどブランド全体の好調が際立ちました。また、売上総利益率が210ベーシスポイント向上し、フリーキャッシュフローが堅調であった結果、株主に対する還元額は23億ドルにのぼりました。これにより、取締役会は配当金の支払いを14%増加させることを決定しました。
経営者のコメント
タペストリー・インクのCEO、ジョアン・クレヴォイセラ氏は、「当社が掲げた戦略が効果を発揮し、新世代の消費者を引き込むことに成功しました。今後もクリエイティビティとクラフトマンシップを活かし、長期的な成長を目指していきます」と述べ、今後の展望に自信を表しました。
新規顧客獲得
2025年度第4四半期中、タペストリー・インクは北米で約150万人の新規顧客を獲得しました。特に目立ったのはZ世代とミレニアル世代の顧客増加で、全体の約60%を占めています。この結果、グローバルな売上を押し上げる要因となりました。
オムニチャネル戦略
また、オムニチャネルの強化も重要なポイントです。D2C(直接消費者)セールスは、恒常通貨ベースで2025年度第4四半期に6%、通期で5%増収を記録しました。デジタル販売も好調であり、全チャネルでの力強い収益力向上が実現しました。
イノベーションと製品の優位性
タペストリー・インクは、魅力的な商品イノベーションに注力した結果、コーチのハンドバッグの平均小売単価が大幅に上昇しています。この数値は2025年度第4四半期で10%台半ば、通期で2桁台前半の上昇を示しています。このため、収益成長が加速しました。
業績見通しと展望
2026年度については、タペストリー・インクが収益、営業利益率、利益の持続的成長を見込んでいることが注目されています。関税や通商政策の変動を考慮しながらも、積極的な投資と柔軟な経営スタイルによって業績を保つ見込みです。
タペストリー・インクは今後も全ブランドの強力な結集を通じて、革新的で本質的な商品を提供することで、持続可能な成長と株主の価値向上を目指していく方針です。業界全体におけるファッションのトレンドを先取りし、新たな消費者体験を提供することにコミットしています。今後の動向も引き続き注目されます。