JTB、世界観光機関からの栄誉を受ける
株式会社JTBは、2025年11月7日に開催された世界観光機関(UN Tourism)の堅苦しい集まりにおいて、代表取締役社長の山北栄二郎が「アジア太平洋における賛助加盟メンバーシップの推進に対する認識」を受賞しました。この受賞は、日本の企業として初めてのことであり、アジア全体を代表する快挙と言えます。
JTBが数年来、アジア太平洋地域における観光の発展とUN Tourismの活動において尽力してきた功績が、国連機関から正式に評価されたことになります。この表彰は、JTBが推進する「交流創造事業」によるもので、世界中の人々とのつながりを深め、平和で豊かな社会の実現に寄与することを目指しています。
国連からの高評価
JTBが数多くの国際的な取り組みを行い、観光産業全体に新たな価値を提供していることが、国際社会からの信任を得ています。今回の表彰では、特に以下の4つの側面での貢献が認められました。
1.
持続可能な観光の推進
2014年以来、JTBはUN Tourismアジア太平洋部門に社員を送り続け、持続可能な観光を促進する努力をしています。これまでに4名の職員が国連で、その視点から観光開発や地域振興に寄与してきました。その結果、日本の観光業の国際的プレゼンス向上に大きく貢献しています。
2.
国際会議を通じたリーダーシップ
JTBはG20観光大臣会合やTourism EXPO Japan、World Travel Marketの観光大臣会合に参加し、地域の代表としてアジア太平洋の声を届けてきました。これにより、日本の文化や温泉のユネスコ無形文化遺産登録への活動にも関与し、地域固有の文化を世界に紹介する役割を担っています。
3.
観光市場動向分析と情報提供
JTBはUN Tourismの景気センサスメンバーとして常に市場動向を分析し、実務的な情報を提供しています。これが、政策立案や経営判断において重要な役割を果たし、観光業の健全な発展を支える基盤となっています。
4.
起業家支援とイノベーションの促進
若手起業家への支援にも積極的に取り組み、観光セクターの新しいビジネスモデルを育成しています。こうした支援により、持続可能で魅力的な観光コンテンツの創出を奨励し、次世代のキープレイヤーを育てています。
JTB社長のコメント
受賞について山北栄二郎社長は、UN Tourismからこのような名誉ある称号を受けたことを心より嬉しく思うと述べました。「これはJTBグループが長年にわたりアジア太平洋地域の観光発展と地域の活性化に尽力してきた成果であり、私たちだけの力ではありません。地域の方々やパートナー企業の努力があってこその結果です」と彼は告げました。
今後の展望
JTBは、今回の受賞をきっかけに、持続可能な観光の未来に向けた取り組みを一層強化していく意向です。国際的な人財育成や地域との連携を進め、観光産業全体の発展に寄与するための具体策を講じていく予定です。思慮深く計画したアプローチを通じて、未来の観光業界をリードし続けるでしょう。