Iktos、Servierとの戦略的パートナーシップを発表
2026年1月8日、フランス・パリにて、疾患治療の最前線で活躍するIktos(イクトス)が、非営利の製薬企業であるServier(セルヴィエ)との間で風変わりな契約を締結した。この契約により、がんや神経疾患といった領域での新規治療薬の開発が一歩前進しそうだ。
新たな低分子創薬に向けた共同研究
この数年間にわたる契約は、合計で10億ユーロに及ぶ取引となる見通しで、これは契約金や研究助成金、さらにはマイルストーンへの支払いを含んでいる。Iktosが誇るAI主導の創薬プラットフォームを活用し、複数の疾患領域における新薬設計の迅速化を図ることが狙いだ。
具体的には、Iktosはその生成AIやロボティクスを用い、未公開の複数の創薬ターゲットに対する低分子化合物の設計や合成、最適化を行う。これに対し、Servierは独自の生物学的アッセイを駆使し、最終的に選定した化合物に対しての前臨床および臨床試験を担当する。
業界の期待を集めるパートナーシップ
Servierの研究所エグゼクティブ・ディレクターであるクリストフ・チュリオ氏は、このパートナーシップについて次のように述べている。「Iktosとの協力は、低分子創薬における革新を追求する我々の姿勢を示しています。これにより、創薬対象の理解を深め、候補化合物の質を高められることを心待ちにしています。」
一方、Iktosの共同創設者であるヤン・ガストン=マテCEOは、「Servierとの提携ができたことを誇りに思います。我々のAI主導の創薬力とServierの専門性を組み合わせ、数多くの患者に恩恵をもたらす新たな低分子治療薬の発見を加速させることを目指します。」とコメントしている。
Iktosの背景と将来性
2016年に設立されたIktosは、AIおよびロボティクスを活用した創薬において確固たる地位を築いている。彼らの生成AI技術は、創薬プロジェクトにおいて必要な基準をクリアする形で分子を設計することが可能で、これまでに60以上の成功プロジェクトを手掛けてきた。
さらに、2023年にはM VenturesとDebiopharmが共同で1,550万ユーロを資金調達し、2024年にはSynsightを買収してAI創薬プラットフォームを強化。2025年には、欧州イノベーション会議から助成金を受け、さらなる進化を目指す。
今後のIktosの展開から目が離せない。
詳細はIktosの公式サイト
Iktos.ai を参照してほしい。